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【ゴルフジム】「ショートアイアンで引っかけのミスがよく出ます」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「短いアイアンで引っかけてしまう」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ユニオンゴルフクラブ

教える人/橋爪力

はしづめちから。71年生まれ、千葉県出身。02年、プロ入会。ショートゲームが得意で、アプローチの指導のうまさには定評がある。千葉県の「ユニオンゴルフクラブ」を中心にレッスンを行う

<今週のお悩み>
「ショートアイアンで
よく引っかけてしまいます」

●小越一輝さん(45歳/身長172cm/ゴルフ歴10年/ベストスコア90/平均スコア97)
アドレスで、手が体の中心付近にあり、ハンドファーストが弱い構え(1コマ目)。インパクトでも同じ位置に手が戻ってくるため、ヘッドが返りすぎてしまいやすく、引っかけやすい(3コマ目)。また、フォローで強く手を返している

小越 ショートアイアンで引っかけが出ます。

橋爪 まず、アドレスの手の位置が気になります。手が体の真ん中近くにあるので、シャフトがほぼ垂直になっていますよね? インパクトでも手をその位置に戻そうとすると、ヘッドが返りすぎてしまいます。とくに、ショートアイアンは左に飛びやすいです。

小越 それで、引っかけが出るわけですか……。

ショートアイアンの特性を生かせていません

橋爪 手元を目標方向に送って、左股関節の前くらいにセットしてみてください。シャフトが傾いて(ハンドファーストになって)、フェースが少し開いた感じになりますよね? これが、本来のショートアイアン(アイアン全般)の構えで、インパクトでも手を左股関節の前に持ってくるようにすると、スクエアにヒットしやすくなります。

小越 開いたフェースをスクエアに戻して構えなくていいんですか?

橋爪 ショートアイアンの場合は、少し開いているくらいがスクエアだと思ってください。ヘッドを振っていく方向も、開いたフェースの方向(つまり、インサイドアウト)にすると、より引っかけにくくなります。

小越 今までは、上から打たなきゃいけないと思っていたので、結構、左に振っちゃってました。

橋爪 ダウンスウィングでは、右わきを少し締める意識を持って、シャフトが飛球線と平行な位置より前に出ないようにして振ると、引っかけは出にくくなると思います。

これで解決!
「ショートアイアンは
 開いて当たるぐらいでちょうどいい」

Drill
ハーフスウィングでボールを打つ

トップで左腕、フォローで右腕が地面と平行になるくらいの大きさのハーフスウィングで、出球の方向に注意しながらボールを打つ。できるだけ、出球が右になるように意識して打つ

Point 1
アドレスの手の位置は左股関節の前

アドレスでは、シャフトを目標方向に傾けて、ハンドファーストに構え、インパクトでもその形を再現する。手元を前に出してヒットするほど、フェースはかぶりにくく、引っかけが出にくい

Point 2
ダウンスウィングでシャフトを前に出さない

ダウンスウィングの途中、シャフトが地面と平行になる地点では、飛球線とも平行か、それより「後ろ」にあるとスクエアにヒットしやすい。飛球線と平行なラインより、シャフトが前に出ると引っかけやすい

Point3
ヘッドは目標より右に振り出す

ショートアイアンだからといって、入射角がきつくなりすぎると、軌道がアウトサイドインになって左に飛びやすくなる。インサイドアウトの軌道をイメージすると、フェースはかぶりにくい

週刊ゴルフダイジェスト2022年11月22日号より