【読者記者】No.1796「ドローに変えて飛ばしたい! どうやったらイン-アウトに振れますか?」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「思い通りの軌道にならない」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/広尾ゴルフインパクト
読者記者No.1796 谷口正樹さん
●31歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/2年 ●ベストスコア/106 ●平均スコア/118 ●175㎝・70kg ●ドライバー飛距離/220ヤード
先生/後藤悠斗
92年生まれ、愛知県出身。ドラコンでは345ヤードの記録を持ち、飛ばしに特化したレッスンが得意。コースマネジメント指導にも定評がある。「広尾ゴルフインパクト」インストラクター
谷口さんのお悩み
「飛ばそうとすると必ずミスが出る」
持ち球をドロー系にして、もっと飛距離を出したいのですが、イン‐アウトに振ろうとしてもなかなか思い通りにいきません。どうしたらきれいなドローが打てますか?
ダウンスウィング後半から、腰の開きがやや大きく、これだとアウト‐イン軌道になりやすい。イン‐アウトに振るには、少しだけ腰の開きを抑えたい
谷口 イン‐アウトに振ってドローを打ちたいんですが……。
後藤 谷口さんは、少し腰を早く切りすぎています。フェードの稲見萌寧選手みたいに、腰を早く切れば切るほど、軌道はアウト‐インになりますから、イン‐アウトに振りたいなら、逆に腰は止めて下ろす必要があります。
谷口 なるほど。
後藤 それと、ドローは早めリリースでヘッドを返しますから、ダウンスウィングの中盤で、右ひじを伸ばしながら、肩から腕ごと「内旋」させるといいですね。
<問題点>
腰を早く切りすぎて右手が前に出る
切り返し直後に左腰を開いてしまうと、上体が連動して開き、右手(右肩)が前に出てしまう。こうなると、アウト‐インにしか振れなくなる
記者「切り返しの動きがとくに難しいです」
プロ「腰を止めたまま手を下ろす感じです」
イン‐アウトのダウンスウィングでは、切り返しで左腰をまったく開かずに、手だけを真下に下ろす感覚が必要。まず、手とクラブをプレーンの下側に下ろしてから体を回転させれば、無理なくイン‐アウトの軌道で振ることができる
Point 1
右ひじを体につけすぎない
Point2
腕を肩から内旋させて下ろす
ダウンスウィングでフェースを閉じる動きは、手だけで行うのではなく、肩から腕ごと内側に回転(内旋)させるイメージのほうが、スムーズかつ確実に行える
Point3
ヘッドを大げさにアウトに振り出す
Drill
右手素振りでリリースの動きを確認
<取材後記>
力まずにクラブが抜ける感じがした
スライスになってしまうときは、手や腕に力が入っているのを感じますが、うまくイン‐アウトに振れたときには、どこにも力みがなく、ヘッドがスッと抜ける感じがしました。
月刊ゴルフダイジェスト2022年12月号より