【読者記者】No.1795「アイアンがつかまらずプッシュばかり出てしまいます」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンでよくプッシュが出る」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東宝調布スポーツパーク
読者記者No.1795 池谷建さん
●38歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/14年 ●ベストスコア/83 ●平均スコア/90 ●180㎝・73㎏ ●ドライバー飛距離/270ヤード
先生/濱田塁
68年生まれ、東京都出身。高校卒業後、渡米しゴルフ修業。ゴルフ理論や指導法なども学ぶ。複数のスクールのヘッドプロを歴任し、現在は「東宝調布スポーツパーク」でレッスン中
池谷さんのお悩み
「アイアンでプッシュが多い」
ラウンド中に、アイアンがつかまらずに右に押し出してしまうことが多いです。しっかりつかまえられれば、パーオン率も上がってスコアメイクがしやすくなると思うんですが……
ひざの動きが多いため最下点の位置がずれてしまう。結果的に「すくい打ち」の動きになっている。これが、プッシュの原因か
池谷 コースで、グリーンの右に外すことが多いです。
濱田 バックスウィングで、頭が右に動いて、そこから「すくい打ち」の動きになっています。右への体重移動を意識しているというよりは、重心バランスが悪くて、右にぶれてしまっている感じがしますね。たとえば、バランスディスクに乗ってスウィングすると、重心の揺れに気付くはずです。
池谷 (バランスディスクに乗ってスウィング)うわっ、グラグラして全然、うまく振れません。
濱田 左右だけじゃなくて、前後にも重心が揺れている証拠です。テークバックで、お辞儀するみたいに頭がボールに近づいてしまうので、ダウンスウィングでは反動で上体が起きています。頭が下がる動きは、腕の動きと関係があります。テークバックで、「両腕の三角形」がつぶれると、頭が下がりやすくなるので、「三角形キープ」を意識してみてください。
池谷 確かに、このほうが上体の前傾もキープしやすいです。
<問題点>
上体の前傾角が変化しすぎる
テークバックで体(頭)がボールに近づき、ダウンスウィングで逆に遠ざかっている(写真)。手元が浮き、フェースが開いて当たりやすい
記者「頭を動かさないように気をつけています」
プロ「前後のずれも気にしてください」
トップまで、上体の前傾角をキープして上げる。そのためには、下半身の動かし方が重要。とくに、右股関節を切り上げるような動きは不可欠。また、右ひじを体にくっつけすぎずに、手と体との距離を一定に保って上げるのがいい
Point
「両腕の三角形」を保って上げる
Drill1
バランスディスクを踏んでスウィング
Drill2
両腕の間にボールを挟んでスウィング
バランスアップのためのドリル
左足だけでスウィング→フォローのバランス強化
フォローでバランスを崩す人は、左足への踏み込みが不十分であることが多い。フィニッシュで真っすぐ立てるくらい、左足に乗る
右足だけでスウィング→全体の力感アップ
右足に乗ったまま振れると、頭が残った強いインパクトができているということ。頭が残せないと、フォローでバランスが崩れる
<取材後記>
「三角形キープ」が難しかった
両腕の間にボールを挟んで振るドリルが、難しかったです。つまり、普段はそれだけ三角形がつぶれていたということですね。足裏の感覚も磨いて、バランスアップに努めます。
月刊ゴルフダイジェスト2022年12月号より