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【読者記者】No.1792「50ヤードくらいのアプローチが飛び過ぎてしまいます」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アプローチが飛び過ぎてしまう」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/港南ゴルフセンター

読者記者No.1792 山本正彦さん

●47歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/18年 ●ベストスコア/86 ●平均スコア/100 ●176㎝・100㎏ ●ドライバー飛距離/250ヤード

先生/西村至央

1977年生まれ。伊澤利光にゴルフ理論を学び、世界ジュニアにも出場。専修大学ゴルフ部出身、ミライズゴルフアカデミーを主宰し、鎌倉市、横浜市を中心に数多くのゴルファーを指導

山本さんのお悩み
「50〜60ヤードが飛びすぎてしまう」


50〜60ヤードくらいのアプローチでオーバーしてしまうことが多いです。それがわかっているので、逆にゆるんでザックリやシャンクが出ることもあります


インパクト直前で、クラブが完全にリリースされた状態になっている(3コマ目)。インパクトがいわゆる、「ハンドレイト」で、上体の伸び上がりも見られる

山本 50ヤードくらいの中途半端な距離がすごく苦手です。

西村 手を使って打とうとしすぎです。それでリリースが早くなって、インパクト前に手首のタメが伸び切っています。

山本 ハンドファーストで当てたいとは思っているんですが……。

西村 手首の角度をキープして下ろすと、インパクトに向かって体が低くなっていく感覚があります。右ひじをしっかり体につけて、足の動きと体の回転で振っていくと、ハンドファーストインパクトになりやすいです。

<問題点>
リリースが早く上体が起きている

インパクトまで手首の角度を保てないため、ヘッドが早く地面に落ちる。そのままだとダフるので、上体を起こして調節している

記者「ハンドファーストにはどうしたらなりますか?」
プロ「リリースを遅らせるには体を低くする必要があります」

アプローチのハンドファーストインパクトは、アドレスよりも手元が先行した状態で当たる。この形でヘッドを地面(ボール)に届かせるには、体(重心)を低くしなければならない。体を低くするとリリースが遅れる

ハンドファーストに打つためのポイント

テークバックで自然にコックを使ったら、その手首の形をキープしたまま下ろす。ショットと同様、下半身をしっかり使い、体の回転でインパクトする

Drill 1
ボールの手前にタオルを置いて打つ

ボールの後方に、10センチ程度離してタオルなどを敷く。このタオルに触れないよう意識してボールを打つと、ヘッドを上から入れる感覚がわかり、その際、ハンドファーストにインパクトするイメージがつかめる

Drill 2
右ひじを体にぴったりつけて打つ

右ひじを体につけたまま振ると、インパクトに向かって体が低くなっていく感覚がわかる。右ひじにタオルなどを挟むとわかりやすい

<取材後記>
上体が浮かなくなった
インパクトに向かって「体を低くする」というイメージがすごく参考になりました。上体を浮かせないようにするだけで、ハンドファーストに当てるのが簡単になった気がします。

月刊ゴルフダイジェスト2022年11月号より