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【読者記者】No.1791「ティーショットが左右どちらにも曲がる! どうすれば安定しますか?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーで左右のミスがよく出る」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/クレアゴルフフィールド

読者記者No.1791 谷田竜彦さん

●45歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/2年7カ月 ●ベストスコア/106 ●平均スコア/111 ●179㎝・84㎏ ●ドライバー飛距離/250ヤード

先生/堀越良和

63年生まれ。クラブと体の動きがどう連動するのか、丁寧に説明してレッスンを進める。クラブ知識が豊富で、クラブとの相性も考慮に入れた指導が人気。㈱パレスセントラル所属

谷田さんのお悩み
「ティーショットが左右に散らばる」


ショット全般、右にも左にも曲がるんですがとくにドライバーでのティーショットが不安です。どうしたら、もっと安定してフェアウェイに打つことができるようになりますか?


トップで左ひざが右ひざに寄り、重心が目標方向に傾いている(2コマ目)。このポジションからだと、ダウンスウィングで様々な問題が起きやすい

谷田 ティーショットがとにかく安定しません。

堀越 始動してすぐに、左ひざが右ひざに寄っていくのが気になります。テークバックでは、左右の内転筋(ももの内側の筋肉)を使って、下半身が回りすぎないように踏ん張る必要があるんですが、谷田さんの場合、とくに左の内転筋にまったく張りがないので、下半身の回転がルーズです。上半身と下半身が全部一緒に回転してしまう、いわゆる「ドアスウィング」になっていますね。

谷田 テークバックは右足に乗るだけでなく、左足も踏ん張って上げなきゃダメなんですね。

堀越 アドレスの位置から、左ひざをずらさないように意識してテークバックしてみてください。

谷田 下半身が今までの半分くらいしか回らない感じです。

堀越 それだと上半身と下半身に捻転差ができるので、切り返しで下半身から動きやすくなります。

<問題点>
トップで左ひざが右ひざに寄る

スウィングをスタートしてすぐに、左足裏の圧力が抜けて、左右のひざの間隔が狭まる。そのため、トップの姿勢が不安定

記者「肩を回すことを意識しています」
プロ「足がぐらぐらだと意味がありません」

テークバックで、左ひざが右ひざ方向に寄らないようにすると、右へのスウェイと軸の不必要な傾きを防止できる。また、トップで左足裏にも圧力がかかった状態になるので、切り返しからの体重移動もスムーズになる

記者「左ひざを寄せずにテークバックできません」
プロ「立体的に考えればうまくいきます」

左ひざが右ひざに寄るのは、テークバックの動きを右方向への直線的な動きと認識しているから。実際は3Dの回転運動なので、左ひざは少し前に出るのが自然。左右の足の間にクラブなどを差し込んで回るとわかりやすい

下半身を踏ん張ってトップを作る手順

空手で「正拳突き」を放つ際には、両足裏でしっかり地面に圧力をかけている。まず、左正拳を出し、前傾して上体を回転させると、両足を踏ん張った形のトップができる

Drill
ゴムバンドで両ひざをしばってスウィング

ひざのすぐ上にゴムバンドをかけ、ゴムが張った状態をキープしてスウィング。下半身を踏ん張りながら回る感覚がわかる

月刊ゴルフダイジェスト2022年11月号より