ナイスショット! のはずが、セカンド地点に行ってみたらジャマな木がグリーンまでのルートを通せんぼ。こんな状況でも諦めずにグリーンを狙うにはどうすれば?　ここでは木の枝の下を抜いて低い球でグリーンを狙う場合のポイントを教えてもらおう。

TEXT／Kosuke Suzuki　PHOTO／Katsumi Aida　THANKS／ゴルフ倶楽部成田ハイツリー

解説／小野寺誠

1970年生まれ。豊富な知識と年間200を超えるラウンドレッスンによる「現場主義」の指導力に定評がある。プロ・アマチュアを指導しつつ、シニアツアーにも挑戦中

●CONTENTS●
#1　木の上を越すための番手選び
#2　低い球で枝の下を抜くコツ
#3　球を曲げる最大のポイントは”勇気”
#4　木の根元から一発脱出するテクニック

木の下を通すときは大きめの番手で打つ

ボールが木に近くて上を越せないなら、枝の下を抜いていくのも選択肢のひとつ。

グリーンが近ければ、転がしのアプローチのように高さを気にせず打てるが、距離が必要な場合は球が上がりすぎないように気をつけなければならない。

「枝の高さが10ｍだとして、木から20mくらい離れている場合、6番アイアンで抑えて打てば枝の下を通して、最大で8番アイアンのフルショットくらいまでの距離なら打てる。これをひとつの基準にしましょう。打つ距離が短い場合も、番手を下げるのではなく振り幅を抑えて打てば枝に当たる心配はありません。100ヤード未満の距離ならば、8番アイアンくらいでアプローチのように打ちましょう」

状況A　150Y前後
「小さく構えて6Iで普通にスウィング」

6番アイアンをシャフトに指がかかるくらい短く持ってスタンスを狭めることで、スウィングがコンパクトになり、8番アイアンの距離を低弾道で打てる。フルショットよりランは多めに出るので注意。

状況B　125Y～135Y
「6Iを短く持ってスリークォーター」

6番アイアンで9番アイアン～PWくらいの距離を打つには、グリップを短めに持ってスリークオーターショット。ランはさらに多めに出るので、手前にハザードがある場合は注意しよう。

状況C　100Y未満
「8Iをノーコックでアプローチ感覚」

狙う距離が100ヤード未満なら球が上がりすぎる心配はないので8番アイアンくらいでランニングアプローチのような感覚でスウィングすればOK。100ヤードのうち20～30ヤードはランになることを考慮。

週刊ゴルフダイジェスト2022年9月27日号より