【ゴルフジム】「オーバースウィングのせいか振り遅れて右へのミスが出やすい。どうしたら直りますか?」
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「振り遅れて右に飛んでしまう」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Hiroaki Arihara TEXT/Daisei Sugawara THANKS/横田英治ゴルフサロン クラブハウス
教える人/岸部華子
きしべはなこ。95年生まれ、福島県出身。20年、JLPGAティーチングプロA級取得。基本動作を大事にし、ドリルを活用して指導。姉の桃子が女子ツアーで活躍中。千葉市にある「クラブハウス」インストラクター
<今週のお悩み>
「オーバースウィングのせいか
振り遅れて右にミスが出ます」
●小内愛美さん(24歳/身長158cm/ゴルフ歴10年/ベストスコア70/平均スコア82)
トップで、シャフトが地面と平行になる地点を過ぎていて、ややオーバースウィング(2コマ目)。そこからはかなりうまくクラブを引き下ろしているが、トップからのクラブの移動距離が長いので、振り遅れやすいことは否めない
小内 ドライバーで振り遅れて、右に行くことが多いです。
岸部 少しオーバースウィング気味なので、ダウンスウィングでそれを戻し切れていない感じはあります。たとえば、アドレスで目標方向を向いて、そのままの顔の向きでテークバックしてスウィングすると、トップでクラブが上がりすぎなくなります。実際のスウィングもその感覚で振れると、切り返しからの動きがスムーズになって、振り遅れにくくなるんです。
小内 なるほど。
岸部 それと、始動でヘッドを少し外に上げてしまうのと、トップで右わきが空いているのが気になります。この2つは関連していて、どちらもオーバースウィングの原因になっています。
切り返しに時間がかかりすぎています
小内 以前、ヘッドを急にインに引いてしまうクセがあって、それを直そうとしてわざとアウトに上げていたのが、逆のクセになってしまったみたいです。
岸部 ゆるやかなイン-イン軌道をイメージして、ヘッドを外に上げすぎないことで、トップでは自然に右わきが締まりやすくなります。両わきにタオルを挟んでスウィングすると、確実に右わきが締まったトップになるので、慣れるまではそれで感覚をつかむといいかもしれません。
小内 (タオルを挟んで)両わきを締めたままでも、結構、振れるんですね。これなら、ダウンスウィングで腕と体が一体になって動くので、まったく振り遅れる感じがしません。
これで解決!
「トップをコンパクトに抑えて
腕と体を一体にして振ろう」
Drill 1
両わきにタオルを挟んで打つ
右わきが空くとトップがゆるむ
トップで右わきが空くというのも、オーバースウィングの原因のひとつ。タオルを挟むと、右わきが空かなくなり、トップがコンパクトになる。この感覚を実際のスウィングにも生かす
Drill 2
目標方向を向いてスウィング
Drill 3
イン-インの軌道をイメージして振る
タオルなどを使って、ボールの手前にゆるやかなインサイドインのガイドラインを作る(写真)。これに沿ってヘッドを動かそうとすると、必要以上にトップが大きくなりにくい
週刊ゴルフダイジェスト2022年9月20日号より