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【ゴルフジム】「ドライバーのチーピンに悩んでます。原因はなんでしょうか?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーで左のミスがよく出る」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/横田英治ゴルフサロン クラブハウス

教える人/谷古宇智紀

やこうとものり。72年生まれ、埼玉県出身。レッスンでは対話を重視し、ゴルフが「楽しく」なるように、ゴルフへの向き合い方から体のケアまでサポートする。「クラブハウス」チーフインストラクター

<今週のお悩み>
「ドライバーで左に
ミスすることが多いです」

●小筆稔さん(54歳/身長182cm/ゴルフ歴25年/ベストスコア77/平均スコア86)
インパクトで、腕から肩にかけて、かなりの硬直感が見てとれる(3コマ目)。これは、始動時のグリッププレッシャーが強いことが原因の可能性が高い。また、フィニッシュが「逆C」になっていて、ややボールを上げる意識が強いことがわかる

小筆 ドライバーでチーピンがよく出ます。

谷古宇 少し、ボールを「上げたい」という気持ちが強いスウィングになっていますね。テークバックで軸が右にずれて、そのまま元に戻らずにインパクトしている感じです。軸が右にずれると、ボール位置が相対的に左足寄りになりますから、フェースがかぶった状態で当たりやすい。だから、チーピンが多いんです。

小筆 なるほど。

谷古宇 それと、スウィングスタート時のグリッププレッシャーが強すぎます。左腕全体が硬直して上がるので、それで体が右に引っ張られるという部分もありますから、アドレスでグリップ圧をゆるめて、ゆるいままの状態でテークバックするようにしてください。

グリップを強く握りすぎています

小筆 アドレスでゆるくすることはできますが、上げようとしたときにどうしても力が入ってしまいます。

谷古宇 左腕をピンと伸ばすと力が入りやすいですから、わざと左腕を曲げて構えて、そのまま上げてみてください。

小筆 これならだいぶ、力みが少なくなりますね。

谷古宇 左腕を右手で押さえて、左手1本でボールを打ったりするのも効果的です。ひじの内側を押さえて、ひじが曲がった状態をキープして打ちます。

小筆 左腕は伸ばして、体にくっつけないと当たらないと思ってました。

谷古宇 グリップをゆるめると、腕や肩もリラックスして、軸をずらさずに打てるから当たるんです。

これで解決!
「グリップの力を抜いて始動。
 右サイドを低くせずに振り抜こう」

Point
右サイドを低くしない

ボールを上げようとして、右サイドが低くなると、軸そのものが右にずれやすい。右サイドをある程度高く保つことで、インパクトでフェースをスクエアに戻しやすくなる

Drill 1
左ひじを曲げて左手1本で打つ

左ひじをあえて曲げた状態にして振ると、グリップに力が入りにくい。右手で左のひじの内側を押さえ、左手1本でボールを打つと、左腕を力ませずにスウィングするコツがわかる

Drill 2
ヘッドを何度か浮かせてスタート

自然に腕を伸ばした状態で構え、両ひじを曲げてヘッドを持ち上げるという動作を何度か繰り返し、間をおかずにスタートする練習をすると、グリップ圧が強くならない

週刊ゴルフダイジェスト2022年9月6日号より