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【読者記者】No.1785「フェアウェイウッドを持つとチョロが多い。どうしたらちゃんと当たりますか?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「フェアウェイウッドでチョロが多い」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/港南ゴルフセンター

読者記者No.1785 中西俊武さん

●56歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/3年6カ月 ●ベストスコア/88 ●ハンディキャップ/21 ●173㎝・75㎏ ●ドライバー飛距離/210ヤード

先生/西村至央

1977年生まれ。伊澤利光にゴルフ理論を学び、世界ジュニアにも出場。専修大学ゴルフ部出身。ミライズゴルフアカデミーを主宰し、鎌倉市、横浜市を中心に数多くのゴルファーを指導

中西さんのお悩み
「フェアウェイウッドでチョロが出やすい」


フェアウェイウッドを持つとトップが多く、「次は届かせよう」と思うと、ダフったりします。フェアウェイウッドがしっかり当たればスコアメイクも楽なのですが……。


当たらないのではないかという不安によって、スウィングが小さくなっている。インパクトで伸び上がり動作があり、トップの出やすい形(3~4コマ目)

中西 フェアウェイウッドでトップやチョロが多くて……。

西村 ウッド系はクラブの長さの恐怖がありますから、どうしてもインパクトで伸び上がりやすくなります。どのクラブでもそうですが、基本的に手は上から下、それに体の回転が加わることで、適正な入射角になって当たります。だから、フェアウェイウッドも怖がらずに手を高く上げて、体をしっかり回しながら打つことが大事です。

中西 そういえば、フェアウェイウッドだけ、トップで手が低くなるような気がします。

西村 伸び上がると体重はかかと側にかかりますから、逆につま先側に体重をかけて振れば、伸び上がらずに打てます。具体的には、切り返しで右足の親指の付け根(母趾球)で踏ん張って、そこを軸に回転するイメージです。

中西 右足軸で回るんですか?

西村 そうです。右足を早く蹴ると、体ごと目標方向に突っ込んでしまうので、インパクトまでは右母趾球を中心に回ります。

<問題点>
インパクトで上体が伸び上がる

フェアウェイウッドは、クラブ自体が長いため、ダフる恐怖から体が起きやすい。アイアン同様、しっかりヘッドを上から入れる意識が必要

記者「ヘッドをレベルに入れたいんです」
プロ「腰を回すと勝手にレベルになるんです」

フェアウェイウッドはレベルブローが理想だが、自分でレベルに振ろうとすると伸び上がってしまう。手(クラブ)は上から下に動かし、それに腰の回転が加わることで、入射角がゆるやかになり、結果的にレベルブローになるのが正解

【注意】
回転が浅いとヘッドが落ちやすい

ボールに当てたい気持ちが強いと、トップが小さく(回転が浅く)なり、それによって切り返しの「間」がなくなって、ヘッドが早く落ちやすくなる

Drill1
右足かかとで何かを踏んで打つ

右足かかとを少し浮かすことで、右母趾球に体重がかかった状態になる。ペットボトルのキャップなどをかかとで踏むと、この状態を作りやすい。このままボールを打つと、右母趾球を中心に回転する感覚がわかる

Drill2
右足だけ内側にねじって打つ

右足のつま先を内側に回した状態でボールを打つと(写真)、つま先体重を維持しやすく、インパクトの伸び上がりを抑制できる

Point
右母趾球を中心に切り返す

右足の親指の付け根に棒が刺さっているようなイメージで、切り返しではその場所を中心に回転する。体が突っ込まず、重心を低くして回れる

右足の使い方わがかってきた!

フェアウェイウッドが苦手な人は、ダウンスウィングで右足が早く上がってしまうケースが多い。右足の母趾球で踏ん張って、右足を上げないようにするとヘッドがしっかりボールに届く

<取材後記>
しっかりヘッドが届くようになった

伸び上がっている自覚はあっても、どうすれば止められるかがわからなかったんですが、右足の母趾球で踏ん張るというのはわかりやすかったです。トップが断然、減りました

月刊ゴルフダイジェスト2022年9月号より