【読者記者】No.1780「基本スライスするのですが、つかまようとすると引っかけも出ます」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーでスライスと引っかけが交互に出る」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/港南ゴルフセンター
読者記者No.1780 平岡謙一さん
●34歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/2年 ●ベストスコア/91 ●平均スコア/100 ●178㎝・70㎏ ●ドライバー飛距離/230ヤード
先生/西村至央
1977年生まれ。伊澤利光にゴルフ理論を学び、世界ジュニアにも出場。専修大学ゴルフ部出身。ミライズゴルフアカデミーを主宰し、鎌倉市、横浜市を中心に数多くのゴルファーを指導
平岡さんのお悩み
「スライスと引っかけが交互に出る」
ドライバーだと、大体スライスしてしまうのでしっかりつかまえたいのですが、そうすると左に引っかけたりします。どうしたら引っかけずに真っすぐ飛ばせますか?
上半身の意識が強い印象。ダウンスウィングでは、上半身の力を使ってボールを強く叩こうとしているため、下半身とのバランスが悪い
平岡 ドライバーでボールをうまくつかまえられません。
西村 ボールを強く「打とう」とすると、脳の命令がボール(あるいはクラブ)に近いところに先に届きます。つまり、手から動くということで、それによってリリースが早くなりやすいですし、上体が先に動くことで体が開いて、クラブが外から下りやすくなるんです。
平岡 体が早く開くのは、自分でも気になっていました。
西村 テークバックで肩の入りが浅いと、切り返しで上体がすぐにほどけてしまうので、まずはトップでしっかり肩を回すことを意識してください。背中が目標方向に向くのがひとつの目安です。
平岡 ここまで上体をねじる感覚は、今までなかったです。
西村 ダウンスウィングでは、顔の向きを意識してください。ボールより後ろ(飛球線後方側)を長く見るほど、クラブはインから下りやすくなります。ペットボトルなどを置いて、それを見続けながら振ると、この感覚がわかります。
<問題点>
リリースが早くヘッドが外から下りる
ボールを「打つ」意識が強いと、上半身優位のスウィングになり、リリースが早くなる。また、軌道がアウト‐インになりやすい
記者「体が早く開いている感じがします」
プロ「最初に肩を入れると開きづらくなります」
Point 1
左わきは最初から締めておく
ポロシャツの左胸にあるロゴを、左腕で上から覆い隠すようにしてアドレスすると、左わきの締まった構えになる
Point 2
左手は最大限ストロングにする
スライスが出るうちは、左手をできるだけストロンググリップにしておくほうが、無理につかまえようとして不自然な動きになりにくい
Point 3
切り返し直後は手元を真下に下ろす
Drill
ボール後方の目印を見続けてスウィング
<取材後記>
体の開きが抑えられた
スライサーは「体のターンが多いのが特徴」ということを教わって、確かに自分もそうだと思いました。ペットボトルを見続けて振るドリルは、体の開きを抑える効果が抜群でした。
月刊ゴルフダイジェスト2022年8月号より