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【ゴルフジム】「傾斜地からのショットで当たりが薄くなってしまいます」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「つま先下がりで当たりが薄い」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東京ゴルフスタジオ

教える人/吉本舞

よしもとまい。佐賀県出身。USLPGA「ティーチング&クラブプロフェッショナル」資格保持。楽しみながら上達を目指す。SNSでレッスン動画を多数公開している。「東京ゴルフスタジオ」インストラクター

<今週のお悩み>
「つま先下がりのライで
 当たりが薄くなります」

●神宮司亮さん(55歳/ゴルフ歴30年/ベストスコア72/平均スコア77)
HC5ということもあり、スウィング自体に大きな欠点は見当たらない。ただし、斜面で当たりが薄くなるということは、斜面で打つときだけリリースが早くなるとか、何らかのスウィング変化が起きていることが考えられる

神宮司 斜面から打つときに当たりが薄いことがあります。とくにつま先下がりでそうなりがちです。

吉本 斜面にボールがあると、しっかり当てたい気持ちが強くなりますから、どうしてもヘッドを先に振ってしまって、手元との時間差(ラグ)がなくなりやすいんです。神宮司さんの場合、今、平らな場所から打つスウィングを見る限りでは、きちんとラグを作って、手元を「引く」動作で打てていますので、斜面で打つときだけ、右手で「押す」動作が強くなって、リリースが早くなる反動で手元が上がって、薄く当たるんだと思います。

神宮司 なるほど、そうかもしれません。

手元とヘッドの時間差が少ない可能性が高いです

吉本 まずは、ラグを作って振る感覚を強化するために、連続素振りをするのがいいと思います。フォロー側からクラブを引き戻すときには、自然に「引き」の動作になりやすいので、ダウンスウィングもそれと同じ感覚で振ると、しっかりラグを作れます。

神宮司 グリップを強く握りすぎないのがコツですね。強く握ると「引き」の動作になりにくいです。

吉本 そうなんです。練習では、グリップを最小限の力で「引っかける」感じにしてボールを打ったりすると、手に力を入れずに打つ感覚が身につきます。

神宮司
 このグリップだとクラブが飛んでいかないか不安ですが、やってみると意外に大丈夫ですね。遠心力でヘッドが出る感じがわかりやすいです。

これで解決!
「ダウンスウィングの引きの動作で
 手元とヘッドの時間差を作ろう」

Point
ダウンスウィングは「引きの動作」で

左手を主体にして、クラブを引いて下ろすと、リリースのタイミングが遅くなり、ラグの大きいダウンスウィングになる。両手の間隔を離して振ると、左右の手の役割がわかりやすい

Drill 1
指先にクラブを引っかけて振る

手元を先行させ、ヘッドとの時間差を作るには、グリップを強く握りすぎないことが大事。グリップの指を可能な限り開いて、クラブを引っかけるだけにしてスウィングすると、手の力を抜いて振る感覚がわかる

Drill 2
手元をやわらかく使い連続で素振りをする

連続して素振りするなかで、手元の「引きの動作」を確認する。手の力を抜き、手元(手首)をやわらかく使うことで、自然に引きの動作で振れることがわかるはず

Drill3
右手だけでインパクトバッグを叩く

右手1本で「インパクトバッグ」を叩く。強く叩くのではなく、リリースを遅らせて最後にヘッドを走らせることを意識して行う。右手首をやわらかく使う感覚が身につく

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月5日号より