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【ゴルフジム】「アイアンで“詰まり感”があり、球が右に出ることが多いんです」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アイアンが右に行きやすい」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東京ゴルフスタジオ

教える人/吉本舞

よしもとまい。佐賀県出身。USLPGA「ティーチング&クラブプロフェッショナル」資格保持。楽しみながら上達を目指す。SNSでレッスン動画を多数公開している。「東京ゴルフスタジオ」インストラクター

<今週のお悩み>
「インパクトで詰まる感じがして
 右に逃げる球が出ます」

●飯島弘泰さん(54歳/身長168cm/ゴルフ歴9年/ベストスコア79/平均スコア90)
リリースが早く、何もしないとダフってしまうため、インパクト前に左サイドを伸び上がらせることで回避している。手元が浮くのでトウダウンが起き、フェースが開いてボールが右に出やすくなっている

飯島 アイアンでインパクトが詰まる感じがして、ボールを右に逃がしてしまうことが多いです。

吉本 ダウンスウィングで、左サイドが伸び上がるのがちょっと早い感じがします。左が伸び上がるということは、逆に右が下がるということで、そうなるとどうしても下からあおる形になってしまいやすいです。

飯島 タメが作れなくて、リリースが早くなってしまうのもそのせいですか?

吉本 そうですね。たとえば、グリップを極端に短く持って、それでヘッドをボールに届かせようとしたら、どんな形になりますか?

上から打つイメージがうまく出せていません

飯島 手首のタメをギリギリまでキープして、お辞儀をするみたいに上体を下げて打ちますね。あ、なるほどヘッドを上から入れるというのは、こういうイメージなんですね。

吉本 そうです。それと、ヘッドを上から入れるには、もうひとつコツがあって、それが右股関節の高さをキープして振ることなんです。右股関節が下がると、右ひざが前に出て、上体が起き上がってしまいますが、右が高いままだと、右のわき腹がギュッと縮んで、右足は伸びて、左腰が回転します。それで、上体の前傾角度をキープしたまま、クラブを下向きに振れるんですね。

飯島 結構、キツイですね。

吉本 もうひとつ、手首をやわらかく使えるほうが、上体が伸び上がらずに振れるので、クラブを逆さに持って振るとか、普段から手首の動きをよくする運動をするといいと思います。

これで解決!
「右サイドを高く保って
 下向きにクラブを振ろう」

Point 1
クラブを極端に短く持って振ってみよう

クラブを極端に短く持った状態で、ボールを打とうとすると、ギリギリまで手首の角度をキープして、上体を起こさずに振るほかない。アイアンで「上から打つ」のは、このイメージ

右股関節の高さをキープ

両肩にクラブを担いで、前傾したまま上体を回転させる。このとき、右サイド(右股関節)を下げないように意識すると、右腰に押される形で左腰が回転し、右わき腹が縮んで前傾が保たれる

Point 2
手元をずっと外側に押し続ける

両手のひらを外側に向けて腕を伸ばし、ダウンスウィングの動きをしてみる。両手のひらでずっと何かを押し続けるイメージで下ろすと、ヘッドを上から入れる形になる

Drill
クラブを逆さにしてできるだけ速く振る

クラブを逆さに持ち、手首をやわらかく使って素早く振る。インパクト前後で手首がよく動くと、上体の角度を変えずに振りやすい

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月28日号より