Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【読者記者】No.1770「練習場ではいいのですが、コースに出るとつい力んでしまいます」

【読者記者】No.1770「練習場ではいいのですが、コースに出るとつい力んでしまいます」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「コースに出ると力が入ってしまう」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ユニオンゴルフクラブ

読者記者No.1770 越谷美奈さん

●51歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/2年 ●ベストスコア/105 ●平均スコア/120 ●152㎝ ●ドライバー飛距離/160ヤード

先生/橋爪力

71年生まれ、千葉県出身。02年、プロ入会。ショートゲームが得意で、アプローチの指導の上手さには定評がある。千葉県の「ユニオンゴルフクラブ」を中心にレッスンを行う

越谷さんのお悩み
「コースで必ず力んでしまう」


連続でボギー以内に収まったりすると、その次のホールで無意識に力が入ってしまうのか、大叩きしてしまうことが多いです。どうしたらコースでも練習場と同じようにリラックスして振れますか?


トップでヘッドが垂れ下がるほど、大きく振っている。練習場でこの大きさだと、コースに出て力が入った場合は、さらにバランスが崩れる可能性が高い

越谷 ゴルフ歴3年目に入って、ようやくたくさんコースに行けるようになってきたんですが、練習場とショットが違いすぎて……。

橋爪 コースだと力んでしまうというのは、誰でも抱える悩みです。対策としては、普段から8割程度のスウィングを練習しておくのがいいんです。トップで左腕が地面と平行になるくらい、フォローも右腕が地面と平行になるくらいに、スウィングの大きさを抑えて打ってみてください。

越谷 普段より、かなり小さいけど、意外に強く振れますね。

橋爪 「ここまで」と決めたフォローの位置まで、しっかり加速して振れれば、飛距離もフルショットとほとんど変わりません。もうひとつ、テークバックで右ひざが伸び切ると、トップが大きくなりがちなので、車のサスペンションのように、少し余裕を持たせるほうがいいです。反復横跳びで、いちばん右まで移動したときの右ひざが、トップで体重をしっかり受け止めて、次に動き出しやすい形です。

<問題点>
トップのイメージが大きすぎる

コースでは「10割」のフルショットは、まず必要がない。10割で振る練習だけしていると、コースで調整が利かなくなる

記者「練習場と感覚が違いすぎるんです」
プロ「8割くらいの振り方でコースでは10割です」

左腕が地面と概ね平行になるくらいのトップで、大体7~8割のスウィング。実際のスウィングスピードで振ると、トップはもう少し大きくなる。このくらいで振る練習を、普段からしておくといい

Point 1
反復横跳びのようにひざをやわらかく使う

トップでは右ひざを「サスペンション」のように使って、切り返しで下半身からすぐに動き出せるのがいい。「反復横跳び」を行う際、いちばん右にステップしたときの形が、トップでの理想の右脚の形に近い

Point 2
フォローも小さく収めるイメージ

トップの大きさと左右対称になるように、フォローも小さくまとめるイメージで振ると、スウィングが大きくなりすぎない

Point 3
トップで右ひざを突っ張らせない

テークバックで右ひざを伸ばすと、腰が回りやすくなり、トップは大きくなる。右ひざを伸ばし切らずに、余裕を持たせるほうが、スウィングの大きさを調節しやすい

Drill
4分の3スウィングでボールを打つ

7~8割のトップで、実際にボールを打ってみる。10割のトップと比べても、飛距離はあまり落ちないことがわかる

それでも力みが抜けないときは…
グリップを極端に短く持って打つ

コースで力みを自覚したら、思い切ってグリップを短く持つのがいい。スウィングを変えると、リズムを崩しやすい

<取材後記>
脚を意識すると力まないかも
今までは、手とか腕とか、上半身に意識があったと思うんですが、反復横跳びをやって下半身を意識できるようになったら、少し力みが抜けたような気がします。

月刊ゴルフダイジェスト2022年5月号より