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パットの「クロスハンド」ってどうなの? 女子プロたちがこぞって採用する3つの理由

女子ツアーの練習グリーンでプロの手元を見てみると、「クロスハンド」の選手が多いことに気づく。なぜ多くの選手がクロスハンドを採用しているのか。そのメリットは? とことん探ってみた。

PHOTO/ARAKISHIN、Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki、KJR THANKS/ダイキンオーキッドレディス、東名古屋CC

解説/早川佳智

1975年生まれ。愛知県出身。スウィング理論に詳しいだけでなく、パターの設計にも携わり、『アンサー博士』の異名をとるティーチングプロ

女子ツアーで多くの人が採用している「クロスハンドグリップ」。これだけ採用する選手が多いということは、やはりそれだけメリットがあるということなのか。パッティングに詳しい早川佳智プロによると

「今までと違うことをやるわけですから、違和感は間違いなくありますが、パッティングにおけるクロスハンドグリップはメリットしかありません」

では具体的にどんなメリットがあるのか。早川プロは以下の3つのポイントを挙げた。

クロスハンドを採用する主な女子プロ
●稲見萌寧 ●西郷真央 ●畑岡奈紗 ●青木瀬令奈 ●植竹希望 ●臼井麗香 ●新垣比菜 ●永峰咲希 ●穴井詩 ●若林舞衣子 ●福山恵梨 ●菊地絵理香

「クロスハンド」3つのメリット

メリット1
ストロークが安定する

クロスハンドは左手が下側になるため、テークバックが自然と小さくなる。テークバックでヘッド軌道を気にすることなくコンパクトにストロークできるので、ヘッドの動きがブレにくくなる

メリット2
芯に当たりやすい

クロスハンドのほうが、順手に比べてアドレス時に右手首に角度がつき、手元を固定しやすくなるので、再現性が高まり、芯でとらえやすくなる。インパクトで手首をこねるような動きが出にくい

メリット3
距離感が出しやすい

アドレスで左肩が下がることで、左腕がスムーズに動きやすくなり、ストロークの詰まり感が解消される。フェースにボールが乗る時間が長くなり、距離感を出しやすくなる

最初は違和感との戦いだが、克服すれば強い武器に!
●逆手で握ることに対する違和感
●左肩が低いことに対する違和感
●目標を取りづらいことへの違和感

では具体的にどう打てばいい?
後編をチェック!

週刊ゴルフダイジェスト2022年4月5日号より