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【奥嶋コーチの“再現性”レッスン】#3 稲見萌寧の極上フェードを生む“左手リード”

フェアウェイをキープし、正確にグリーンを狙うためには、“再現性”の高いスウィングが求められる。奥嶋誠昭コーチがフェードヒッターにぜひマネしてほしいと語るのが、稲見萌寧の左手の使い方だ。

PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa THANKS/関西クラシックGC、明治安田生命レディス、ダイキンオーキッドレディス

解説/奥嶋誠昭

おくしまともあき。1980年生まれ。神奈川県出身。ツアープロコーチとして、稲見萌寧、木下稜介、高橋彩華を指導。横浜のノビテック(ヒルトップ横浜クラブ内)でGEARSを使ったアマチュアレッスンも行う

●CONTENTS●
#1 “両腕の三角形”をキープする
#2 “右ひじ”を曲げたままインパクト
#3 極上のフェードを生む“左手リード”
#4 安定したアッパーのカギは“側屈”

低く長いインパクトを作る

GD リピータブルなスウィングを目指すなら、インパクトは“点”よりも“線”のほうが有利ですよね。

奥嶋 もちろん。長いインパクトゾーンを手に入れたいなら、稲見プロの左手リードが参考になりますよ。

GD 稲見プロは、本当に見事なフェードを打ちますよね。

奥嶋 そうです。ヘッドのリリースを遅らせて、低く、長く、左手の甲の向きを変えずに振るため、女子プロのインパクトゾーンとしては極めて長いと言えるでしょうね。

GD いわゆるハンドファーストのインパクトですね?


奥嶋 もっとも大切なのは、左手首の角度を変えないこと。手先で打つと、つい左手首を背屈してしまいますが、これが絶対にやってはいけない動きです。フェードヒッターなら、左手の甲でスクエアの感覚を出す方法がおすすめです。

「稲見プロのスウィングの再現性の高さは、左手のリードによるものです。ヘッドのリリースを遅らせ、フェースをターンさせずに体の回転によってインサイドに振り抜いています。この左手のリードが、ハンドファーストなインパクトを生み出し、女子選手としては極めて長いインパクトゾーンを作り出しているんです」(奥嶋)

Point
左手首の角度を絶対キープ!

「左手のリードで長いインパクトゾーンを作るには、わずかに掌屈(手のひら側に折れた状態)された左手首の角度をキープすることが絶対条件です。左手首が背屈(甲側に折れた状態)したら、ハンドレイトなインパクトになってしまいます」

Drill
右手でスクエアな面を作り左手1本で振る

「右手を目の前にかざし、スクエアな面を作ります。右手をその位置に保ったまま、左手1本で持ったクラブを振ります。インパクトのとき、左手の甲が右手の面と揃うように振ることで、スクエア状態を保ったまま、長く真っすぐ振る感覚を体に覚え込ませることができます」

週刊ゴルフダイジェスト2022年4月5日号より