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【無理なく飛ばそう①】いつまでも現役バリバリでいるために。50歳を過ぎたら体にやさしいスウィングを手に入れよう!

年齢を重ねると体が思うように動かなくなる。にもかかわらず、スウィングは昔のまま。実はそれ、かなり危険信号なんです。時間があっても、お金があっても、体を壊しては元も子もない…。これから先もゴルフを続けていくために、持続可能な体にやさしいスウィングを手に入れよう!

【解説・指導】阿河徹コーチ
あがとおる。塩見好輝などトッププロを指導するかたわら、アマチュアゴルファーも数多く教える

50歳をすぎたら「」ではなく「ヘッド」を使おう!

プロの動きをまねると体を壊しかねない

阿河 筋力と柔軟性があるうちは、力強く体を動かすトッププロのスウィングを参考にしてOKです。しかし、年齢を重ねると体は思うように動かなくなりますよね? 体が硬くなってから彼らのスウィングを真似するのは危険。体を壊してしまうkな旺盛だって高くなります。

阿河 いくつになっても現役でいるために、体にやさしいスウィングを取り入れましょう。

それはどんなスウィングなのか。

阿河 体が硬くなってきた人は、動きを最小限にして、クラブヘッドにどんどん仕事をしてもらえばいいんです。

まずは意識を変えることが体にやさしいスウィングを手に入れる最初の一歩だ。

体にやさしいスウィング
手首をたくさん動かす!

手首を積極的に使い楽してヘッドを動かす

体にやさしいスウィングをするには、ヘッドの運動量を増やすことが大事だと話した阿河コーチ。では実際に、どうしたらできるようになるの か?

手首は硬くなりづらい!
体が回らなくなったり、腕が上がらなくなってきても、手首の柔軟性は衰えにくい。手首を思い切り使って、ヘッドを大きく動かすことが体にやさしいスウィング習得のカギだ

阿河 小さい体の動きの中でヘッドの運動量を上げるには、手首を積極的に使うことが大事です。スウィング中は、左手の親指の向きを意識してください。バックスウィングとフォローで腰の高さに手元が上がったときに、親指の先が上に向くようにすると、手首が使えてヘッドの運動量が増え ます

手首の使い方①

手首を積極的に動かして、ヘッドの運動量を増やすとダウンスウィングのタメも自然に生まれる。バックスウィングで手元が腰まで上がったとき、左手親指が上を向くようにする。フォローでも同様に左手親指を上に向けよう。

親指が地面と平行だとヘッドの運動量が小さくなってしまう。

フェースをターンさせるとなると、手首を返すタイミングが難しそうだが……。

阿河 左手1本素振りをすると、 フェースターンのタイミング がよくわかりますよ

手首の使い方②

左手一本素振りでタイミングを確認!
ヘッドの重さを感じながら左手一本でクラブを振ってみよう。力まずクラブを振り下ろすことができれば、ヘッドが左肩の真下にきたタイミングで自然に手首が返る。

腕に力が入っているとフェースターンのタイミングが狂いヘッドが走らない。

体にやさしいスウィング
トップで指の腹に重さを感じる

指先でクラブを引っかける感覚

左手親指の向き以外にも、ヘッドの運動量を増やすコツがある。それはトップで指先でクラブを握ることだ。

阿河 手のひらでクラブを握るのではなく、指先で引っかけるようにクラブを持ちましょう。 これで手首が動きやすくなります。そして、トップでは指の腹でクラブの重さを感じるようにしてください

握り方を変えるだけで、グリップエンドの向きをコントロールできると続ける。

阿河 ヘッドを走らせるために、切り返しからダウンでは、グリップエンドを正面に向けることが大切。ダウンの早い段階でグリップエンドが体側を向くと、リリースが早くなりタメができない。指先でクラブを握ると、この動きがしやすくなります

ダウンでグリップエンドが正面を指すように

ダウンの早い段階でグリップエンドが外側を向くと、アーリーリリースになってヘッドが走らない。指でひっかけるように握っていると、グリップエンドが正面を指すように下ろせる。するとタメが生まれてヘッドが走る。

さらにフォローでは、グリップエンドを飛球線側に向けるとヘッドが走ると言う。捻転のような体の動きはあえて意識しなくても、手先などの先の部分を使うことで、 自然と体にやさしいスウィングになるというわけだ。

フォローでグリップが飛球線を指す

左ひじをたたみ、グリップエンドを飛球線に向けるとヘッドの運動量が上がる。これも手のひらではなく、指で握っていることでできる。

体にやさしいスウィング
ヒールアップはもちろんOK

トップで左かかとを上げてOK

体はねん転よりも回転させる

手首を積極的に動かす以外に、体にやさしいスウィングのポイントはあるのだろうか。「体を回すことも大切ですが ……」と阿河コーチは続ける。

阿河 体が硬い人は、無理に体を ねじる必要はありません。上半身と下半身の捻転差をつくらなくてもいいので、体を回すことを優先しましょう

上と下は同時に回転させていい

切り返しからダウンにかけて、無理して下半身リードで体をねじり戻す必要はない。上半身と下半身が同時に動いてでも体を回転させてクラブを振り下ろすことが大切だ

体を回転させるためには、 ヒールアップしてもいいと阿河コーチは言う。

阿河 体が硬いなら、トップで左足かかとを上げてください。それに、ダウンでも下半身リ ードを考えなくてOK。何より体を回転させなければヘッドは走ってくれません。

無理にねじらくてOK! ただし前傾角度はキープ!

体を無理にねじる必要はないが、前傾角度は頑張ってキープしておかなければいけない。ダウンではお腹に力を入れ、右肩を地面に向けながらクラブを振り下ろす。

体にやさしいだけじゃない。
飛距離アップにも自然とつながる

体にやさしいスウィングは、「ゴルフ寿命は延びるかもしれないけど、飛距離が犠牲になる」と考える人もいるはずだ。

阿河  そんなことはありませんよ。 硬くなった体を無理に動かすと、かえってヘッドが走らなくなるもの。それよりも体に楽をさせてスムーズにヘッドを動かしたほうが、ヘッドスピードはアップします」

また、体にやさしいスウィングは力まずに振れるため、 再現性も上がる。ゴルフ寿命も伸びて、飛んで曲がらないなら、このスウィングを採用しない手はない!

週刊ゴルフダイジェスト2020年4月28日号より

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