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【読者記者】No.1767「ドライバーが右にも左にも曲がってしまう。どうすれば真っすぐ飛ばせますか?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーが真っすぐ飛ばない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/小手指グリーンゴルフ

読者記者No.1767 山田一隆さん

●42歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/3年 ●ベストスコア/99 ●平均スコア/120 ●167㎝・75㎏ ●ドライバー飛距離/230ヤード

先生/藤原慶昌

80年生まれ、東京都出身。ゴルファーひとりひとりの個性を尊重し、肩や腰など、体への負担の少ないスウィング作りに定評がある。埼玉・小手指グリーンGでレッスン中。PFGA所属

山田さんのお悩み
「ドライバーがなかなか真っすぐ飛ばない」


ドライバーの方向性が悪くていつもスコアメイクに苦しんでいます。どちらか一方に曲がるならまだいいのですが右にも左にも曲がることがあるんです


トップで右サイドが伸び、シャフトが飛球線とクロスしてフェースが開いている(2コマ目)。この部分の形を整えるだけで、かなり方向性はよくなるはず

山田 どうしたらドライバーの方向性が安定しますか?

藤原 山田さんの場合、スタートしてすぐ、右肩が不必要に上がるのが問題です。おそらく、「両腕の三角形」というのを強く意識しすぎていて、それを保って上げることで、上体の縦回転の要素が多くなっているんです。

山田 「三角形」は意識してます。

藤原 スタートで右肩を上げないようにして、体を横に回すイメージでテークバックしてみてください。トップで今までより右わきが開かなくなるはずです。

山田 確かに、右わきが締まる感じがします。

藤原 今まではトップでシャフトが飛球線とクロスしていましたが、右わきが締まるとそれが解消します。それと、左手首が甲側に折れて、フェースが開くクセも、その上げ方だと出にくくなります。

山田 それでもまだ少し、シャフトがクロスしてしまいます。

藤原 もっと右手の力が抜けると、段々クロスしなくなりますよ。

<問題点1>
トップで右わきが大きく開いている

トップで右ひじが背中側に外れ、右わきが開いているために、シャフトが飛球線とクロスしている

<問題点2>
始動後すぐ右サイドが上がる

右腕が張った状態でテークバックをスタートしているため、右肩が持ち上がり、軸が左に傾いてしまう

記者「トップでフェースが開いてしまいます」
プロ「右ひじを締めると開きづらくなります」

トップでのシャフトがクロスする原因のほとんどは、右ひじが外れる(右わきが開く)こと。右ひじを地面方向に向け、右わきを軽く締めて上げると(写真)、シャフトクロスもフェースの開きも改善する

Point
右肩を下げて構え下げたまま体を回す

スタートでは右肩が持ち上がらないように注意して、体を横回転させるイメージでテークバックする

Drill 1
「分割素振り」で上体を回す

体を横回転させる感覚と、左手首を甲側に折らずに上げる感覚の両方が身につくドリル。テークバックの要素を分割して、それぞれを確実に行い、トップの形を作って振る。正しいトップからだと、オンプレーンにクラブを下ろしやすいこともわかる

Drill 2
右手の親指を外して打つ

右手を強く握りすぎると、ライ角通りにクラブを下ろせない。右手親指をグリップから外して打つと、オンプレーンの感覚が身につく

シャフトがクロスしないトップになった!

体の横回転を増やし、右手の力感を弱めたことで、トップでのクラブ位置が安定。取材前の写真と比べると違いは明らか

<取材後記>
右手がとにかく強すぎました
右手の親指を浮かして打つドリルでは、クラブが飛んでいくんじゃないかと不安でしたが、意外と普通に打てました。むしろ、普段よりクラブの重さを感じてスムーズに振れました

月刊ゴルフダイジェスト2022年4月号より