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【ゴルフジム】「FWやUTなど長い番手が苦手でダフリやプッシュのミスが多いんです」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ウッド系が上手く打てない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/イーストゴルフスクール

教える人/森山錬

もりやまれん。96年生まれ。ジュニア時代から飛ばし屋として知られる。ヘッド速度は50m/s以上。代々木高校ゴルフ部コーチ。東京・五反田の「イーストゴルフスクール」でレッスン中

<今週のお悩み>
「ウッド系が苦手でダフリ、プッシュが出ます」

●小林傑さん(38歳/身長175cm/ゴルフ歴5年/ベストスコア78/平均スコア95)
下半身が安定していて、左右のぶれがほぼゼロに近いスウィング。ただし、下半身を「止めすぎて」いることで、上半身の動きやクラブの可動範囲が制限されていて、とくにテークバック側の動きが窮屈になっている

小泉 ウッド系がうまく打てません。アイアンも長い番手が苦手です。

森山 長いクラブが苦手ということは、フラットな軌道で振るのが苦手ということですね。小泉さんは、トップがかなりコンパクトで、その分、フォローでスパンと打つ感じのスウィングですが、あえてそうしているんですか?

小泉 フェースの開閉をできるだけ抑えて振ろうとは思っていますが……。

森山 なるほど。軌道がフラットになるほど、フェースを開く動きが自然に入ってしまうので、それが嫌だからだんだんトップが小さくなってきたのかもしれません。ですが、ゴルフのスウィングは、クラブをいかに大きく、自然に円運動させるかが大事です。小泉さんは、下半身にしっかり力を「入れすぎて」いて、とくにテークバック側でクラブの自然な「振り子」の動きを使えていません。

下半身の土台を必要以上に安定させすぎです

森山 たとえば、グリップエンドをつまんで、クラブに振り子の動きをさせようと思ったら、最初はグリップエンド自体を横に引っ張る必要がありますよね? 始動もそれと同じで、下半身を使って体を少し右に揺さぶるイメージが必要なんです。

小泉 なるほど。

森山 始動でやわらかく体を揺さぶってやると、上半身も動きやすくなって、手を「遠くに」上げられます。そうするとクラブが立ちすぎないで、トップでクラブが自然な角度に収まるので、長いクラブも振りやすくなると思います。

これで解決!
「下半身を止めすぎずに
 クラブの振り子を生かそう」

Point 1
振り子のスタートには支点の横移動が必要

グリップエンドをつまんで、クラブを振り子状に動かそうとすると、最初はつまんでいる部分を横方向に動かす必要がある。テークバックのスタートでも、体を少し横に揺さぶるとその後の動きがスムーズになる

体を止めると筋力で上げてしまう

Point 2
手と体との距離を離して上げる

下半身をやわらかく使うことで、上半身の動きもよくなり、手が遠くに上がるようになる。遠心力を有効に使えるので、力を入れなくても速く振れる

Drill
下半身を動かして連続素振り

振り切ったところから巻き戻して、連続で素振りすることで、テークバックで体を右に揺さぶって、手元を横に引っ張る動きが体感できる(写真右)

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月15日号より