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【ゴルフジム】「アイアンで“引っかけ”がよく出てしまう。どうしたら安定して真っすぐ打てるようになりますか?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アイアンで引っかけが出る」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/イーストゴルフスクール

教える人/森山錬

もりやまれん。96年生まれ。ジュニア時代から飛ばし屋として知られる。ヘッド速度は50㎧以上。代々木高校ゴルフ部コーチ。東京・五反田の「イーストゴルフスクール」でレッスン中

<今週のお悩み>
「アイアンの方向性が悪く
引っかけがよく出ます」

●池ヶ谷嘉男さん(56歳/身長173cm/ゴルフ歴30年/ベストスコア82/平均スコア90)
一見して、右手の力が強いスウィング。ダウンスウィングで、主に右手を使って、ボールの方向にクラブを斜めに引き下ろしてしまうため、それに体の回転が加わると、軌道がアウトサイドインになってしまう。引っかけが多く出るのはそのため

池ヶ谷 アイアンの方向性がよくないんです。

森山 スウィングをひと目見て、右手に力が入りすぎているのがわかりますね。右手に力を入れると、トップから重力を使って、クラブを「落とす」ことができなくなっちゃうんです。ダウンスウィングで体が左に回転すると、手は何もしなくてもボールのほうに近づいていきますよね? つまり、切り返しで手(クラブ)を真下に落とせると、体の回転でインサイドから振れるんですが、手を落とせないと、アウトサイドイン軌道になってしまいます。

池ヶ谷 それでスライスしたり、引っかけたりするわけだ。

右手をボールに向かって振りすぎています

森山 そういうことです。まずは、右手の力を抜いて、真下にだらんと「落とす」練習をしてみましょう。クラブを持たずに右手を上に上げて、右手の重さを使って、一気に真下に「落として」みてください。

池ヶ谷 あれっ、全然、うまくできない!

森山 それだけ右手に力が入っているということですね。手を上げたら、手首から先をブラブラさせて、ちゃんと力を抜いてから落としてみてください。

池ヶ谷 あ、今度は落とせました。

森山 そうしたら、今度は右手を落とすだけじゃなくて、落としながらフォロー方向に振ってみます。これが、ダウンスウィングでの右手の動きです。これがうまくできると、クラブを持っても、正しい軌道で下ろせるようになりますよ。

これで解決!
「右手の力を抜いて
 切り返しで手を真下に落とそう」

Point 1
切り返しで手は真下に下ろす

切り返しの瞬間、手が動く方向は「真下」。それに体の回転が加わることで、手が前(ボール方向)に引っ張られ、結果的にインサイドアウト軌道になる

Point 2
ボール位置を少し右足寄りに

カット軌道の人は、ボール位置が左足寄りになっているケースが多い。手を落とせるようになると、スウィングの最下点が右足寄りに移動するので、その分、ボールを中に入れる

Drill
右手を上げて真下に「落とす」

右手を頭の上まで上げ、腕を完全に脱力して、重力の力を使って落とす。右手に力が入っていると、真下には落とせない。手を上げたとき、手首から先が自由に動かないと、力が抜けていない証拠

右手を「落とす」ことができるようになったら、次に落としながら左に振る練習をする。これを、クラブを持って行うと、実際のスウィングの動きになる。きちんと手が落ちていると、クラブが体の近くを通る

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月8日号より