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【ゴルフジム】「アプローチでザックリが多い。どうしたらクリーンに打てますか?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アプローチで刃が刺さることが多い」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/江連忠ゴルフスタジオ(ETGS)千葉校

教える人/香西成都

こうざいまさと。70年生まれ、香川県出身。PGAティーチングプロA級。「伸びしろ」を最大限に引き出し、ベストスコアを更新し続ける指導が人気。江連忠ゴルフスタジオ(ETGS)千葉校インストラクター

<今週のお悩み>
「10~15ヤードで刃が刺さったり
 ボールが強く出たりします」

●相川哲也さん(48歳/身長172cm/ゴルフ歴15年/ベストスコア77/平均スコア88)
アドレスがすでに左足体重だが、スウィングが進むにつれてそれが強くなり、インパクトではほぼ8:2の割合で、左足に多く体重がかかっている。これだと入射角がきつくなりすぎるため、刃が刺さるリスクが高い

相川 グリーン周りのアプローチで、刃が刺さっちゃうことが多いです。クリーンに当たったら当たったで、強く出すぎてオーバーしたりします。

香西 アドレスですが、左右の足の体重配分を、何対何くらいにしてますか?

相川 左6で、右4くらいだと思います。

香西 なるほど。ですが、客観的に見るともっと左足体重が強くて、7対3か、もしかしたら8対2くらいの構えになっています。

相川 ホントですか!?

刃が刺さりやすい構えになっています

香西 胸の中心がボールの真上になるようにセットして、そこからほんの少しだけ左足に多く体重をかける感じにしてみてください。

相川 ほとんど5対5みたいな感覚ですが……。

香西 それで実際は、左6、右4くらいです。試しに、そのアドレスで打つと、どうなりますか?

相川 バンカーショットみたいに、ボールの手前からソールをザザザッと滑らせる感じになりますね。

香西 それが本来のウェッジの使い方なんです。ウェッジのソールは幅広になっていますが、その「幅」をイメージしながら打つと、刃が刺さったりすることは、まずありません。

相川 ボールと芝のすき間に、きっちり「刃」を入れなきゃいけないんだと思ってました。

香西 そんなのプロにだって難しいです。ソールを滑らせて打つ感覚を身につけるには、左手を極端にウィークに握って打つドリルがおすすめです

これで解決!
「クリーンに打つ意識は不要
 手前からソールを滑らせて打とう」

Point 1
重心はほぼボールの真上

アドレスでは、胸の中心をボールの真上付近にセットする。ちょうどスウィングの最下点でボールをとらえるイメージになり、入射角がゆるやかになる

Point 2
ソールの幅を常にイメージする

リーディングエッジから、フェース面のどのあたりまでソール幅があるのかを確認し、スウィング中、ずっとその幅を意識することでソールをうまく使える

Point 3
体幹をその場で回転して打つ

左6、右4の体重配分で構えたら、それを最後まで変えずに、体幹の回転で打つ。ダウンスウィングで左足に乗っていってしまうと、入射角がきつくなる

Drill
左手をウィークに握って打つ

左手を極端にウィークにして握ると、左手首をほとんど使えなくなり、パターのような振り子の動きでアプローチする感覚になる。ヘッドが上から入らないので、ソールから接地する感覚が身につく

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月1日号より