【読者記者】No.1764「引っかけが怖くてドライバーを気持ちよく振り切れません!」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーの引っかけが怖い」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/広尾ゴルフインパクト
読者記者No.1764 加藤隆弘さん
●35歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/2年6ヶ月 ●ベストスコア/89 ●平均スコア/95 ●176㎝・67㎏ ●ドライバー飛距離/220ヤード
先生/兼濱開人
かねはま・かいと。90年生まれ、沖縄県出身。解剖学や運動生理学に関する豊富な知識を生かし、生涯スポーツとして「カッコよく」続けるための指導を目指す。「広尾ゴルフインパクト」インストラクター
加藤さんのお悩み
「引っかけが怖くて気持ちよく振れない」
ドライバーで引っかけがよく出るのでティーイングエリアに立ったときに、何となく気持ち悪さがあります。何も考えずスパンと振り抜きたいのですが……
トップでフェースがシャットになっていて、そのままフェースを閉じた状態で下ろしてきているので(2~3コマ目)、このままでは左に飛ぶのを避けられない
加藤 ドライバーの引っかけが止まらなくなることがあって、気持ちよく振れなくなるんです。
兼濱 ダウンスウィングに入ったときに、上体から当てにいく感じがありますね。加藤さんの場合、テークバックでフェースがシャットになっていて、ダウンスウィングでも閉じたまま下ろせるので、上体が突っ込んでアウト‐イン軌道になると、必ず引っかけます。
加藤 なるほど。
兼濱 まずは、上体をずらさずに軸回転する意識を持つこと。両足をそろえてボールを打つと、この感覚がわかります。それと、もっとクラブをリリースする感覚を使って打つほうがいいです。加藤さんは、ちょっとタメる意識が強いので、ヘッドがなかなか下りてこないから、体が突っ込んでしまうという側面もあります。切り返したら、できるだけ手と胸の間隔が遠い状態を保ったまま振るイメージを持つと、「タメすぎ」を解消できると思います。
<問題点>
切り返しで上体が突っ込んでしまう
上体が突っ込んで右肩が前に出ると、軌道がアウト‐インになる。これにシャットフェースが加わると引っかけが確定する
記者「フェースが開かないように気を付けています」
プロ「体のポジションを整えてインパクトするのが大事です」
Drill
両足を閉じて打つ
Point 1
手と胸の間隔をなるべく遠くする
ダウンスウィングで「タメ」を意識しすぎると、上体の突っ込みを誘発しやすい。手と胸の距離を保って、「タメすぎない」ことが大事
Point 2
実際のボールより手前を打つイメージで振る
ボールの50センチ手前に「仮想ボール」を設定し、その仮想ボールを打つイメージで振る。タメすぎず、適切なタイミングでリリースできる
<取材後記>
フォロー側がとくに楽になった
上体が突っ込むクセには気付いていませんでしたが、軸回転を意識したら、リリース感が強くなって、とくにフォロー側を気持ちよく振れました。引っかけも少なくなりました。
月刊ゴルフダイジェスト2022年3月号より