【この技で初優勝!】杉山知靖編 #1「ユーティリティのポイントは“ゆっくり上げる”こと」【動画あり】
2021年のブリヂストンオープンで悲願のツアー初優勝を果たした杉山知靖の得意技は、正確無比なユーティリティと、スピンの効いたピッチ&ラン。今回は、正確にラインを出せるユーティリティショットの極意を教えてもらおう。
PHOTO/Hiroyuki Tanaka THANKS/レイクウッドGC
杉山知靖
すぎやまともやす。93年生まれ。神奈川県出身。中央学院大4年のときにプロ転向。AbemaTVツアーを中心に活躍し、2021年のブリヂストンオープンで悲願の初優勝を果たす。レイクウッドコーポレーション所属
優勝を手繰り寄せた
17番のユーティリティ
GD 杉山プロは10月のブリヂストンオープンで見事な初優勝を飾りました。自分で振り返ってみて、どんなプレーでした?
杉山 3日目に62が出て単独トップに立って、最終日は終盤までもつれて、本当にドキドキのラウンドでした。
GD 優勝できると思ったのは何番ホールでした?
杉山 17番のパー3ですね。距離は231ヤードで、右手前にバンカー、左手前がグラスバンカーで、どちらに外してもパーを取るのが難しいホールだったんです。そこで、ユーティリティでいいショットが打てました。あのホールを無事にパーで乗り切れたことが、優勝につながったのだと思います。狙った方向に正確にラインを出していけるユーティリティが僕の武器ですから。
Point
テークバックをゆっくり上げる
「ユーティリティはやさしく打てるぶんフェースが返りやすく、手先で上げると引っかける危険性が高まります。ココイチのショットこそ、低く、ゆっくりとバックスウィングすることで、打ち出し方向の精度が上がります」(杉山)
Drill 1
後ろのボールを転がしてから打つ
「後ろのボールを転がしてから打ちます。手先で上げると、ヘッドはボールの上を通過します。低くゆっくりとインサイドにテークバックすることで、ゆったりとしたスウィングリズムとイン・トゥ・インの軌道を確認できます」
Drill 2
UTと9Iを交互に打つ
「ユーティリティはフェアウェイウッドのように横からではなく、アイアンのように上から打ちたいので、9Iとユーティリティを1球ずつ交互に打ち、上から打つ感覚をつかみます」
杉山知靖のUTスウィング
ゆっくり上げるUTショットを動画でチェック!
週刊ゴルフダイジェスト2022年2月15日号より