【マキロイ・ファウラー・ダスティン】もうすぐ再開のPGAツアー。名手たちのウェッジショットのイメージをいただこう!
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米ツアーの第一線で戦うプロたちにとって、100ヤード以内は“ピンに絡めて当たり前”のショットとなる。そして、それぞれが正確を極めるため、独自の決め事を忠実に守って攻めている。名手たちのウェッジショットを、ショートゲームの先生・石井忍が分析する。
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【ローリー・マキロイ】
身。15-16年、18-19年シーズンと2度のフェデックスカップ王者に輝いている世界トッププレーヤー。4度のメジャー制覇を果たしている
【ダスティン・ジョンソン】
スカロライナ州出身。16年の全米オープンでメジャー初制覇。19年WGCメキシコ選手権で20勝目を飾り、ルーキーから12シーズン連続優勝を達成
【リッキー・ファウラー】
1988 年12 月生まれ。米カリフォルニア州出身。09年にプロ入りし、10年米ツアー新人王。15年、ザ・プレーヤーズ選手権で優勝し、トッププレーヤーの仲間入りを果たした
【ローリー・マキロイ】
弓なりの丸い背中と右ベタ足インパクト
ドライバーの飛距離が300㍎をゆうに超える彼らにとって、100㍎はウェッジのコントロールショットになります。マキロイのトップを見ると、上体は深く捻転されていますが、手元のポジションが低く、コンパクトに収まり、体の正面にキープされています。
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右足かかとを浮かせず、ベタ足でインパクト。フルショットを避け、余力を残した力感で正確にラインを出していくことで、ピンポイントにターゲットを狙い打つ。もちろん、これはファウラーとダスティンの2人にも共通しています。
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ロフトが大きく、ヘッドが重いウェッジで高さとスピン量を揃え、正確に距離をコントロールするには、マキロイのように前傾姿勢をキープすることが必要不可欠です。アドレスでマキロイの背中のラインは真っすぐですが、インパクトでは弓なりに丸まっているのがわかるはず。
アドレスの前傾姿勢をキープするには、インパクトではさらに前傾を深くしていくぐらいの意識が必要です。ダウンスウィングからインパクトでは、お腹を縮めるように屈曲させて前傾姿勢をキープ。ここに精度の高さの秘訣があります。
横からシャローに。
スピン量が揃い距離感向上
ウェッジで100㍎のコントロールショットでも、彼らは必要以上にダウンブローにボールを押さえ込む打ち方はしていません。それだと高さとスピン量をコントロールするのが難しくなってしまうからです。
ドライバーで飛距離を出していくときは、腕のリリースをギリギリまで遅らせるので、ダウンでクラブのタメが深くなります。しかし、100㍎のコントロールでは、早めに腕をリリースして、余計なタメを作らず、腕とクラブを一本の棒のように使うイメージで振っています。
そのほうがリピータブルにスウィングしやすいからです。
リッキー・ファウラー
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ダスティンも左肩をあごから離すように腕を早めにリリースし、ゆるやかな軌道でボールをとらえ
ています。上からつぶしにいかず、ウェッジのロフトなりにニュートラルな弾道で打つことで、縦
の距離のバラツキを防いでいるのです。
ダスティン・ジョンソン
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ボールをシャローにとらえるには、ファウラーのように下半身は左へ踏み込みつつ、上半身はしっかり右に残す意識も必要。上体も一緒に左へ突っ込む癖がある人は、ボールのあった場所を見続ける、ファウラーのインパクトをお手本にしましょう。
PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa
週刊GD6月16日号より
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