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【読者記者】No.1759「ランニングアプローチが苦手でいつもダフリか大オーバー。どうしたら上手く打てますか?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「転がしのアプローチでミスが出る」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/蕨ゴルフ練習場

読者記者No.1759 佐藤康弘さん

●44歳 ●自営業 ●ゴルフ歴/8年 ●ベストスコア/76 ●平均スコア/86 ●170㎝・80㎏ ●ドライバー飛距離/250ヤード

先生/白石尚子

福岡県出身。高校卒業後、静岡県のゴルフ場で研修生となり、04年プロ入会。スウィングの問題点を的確に指摘し、やさしい表現で指導する。現在、埼玉県近郊でレッスン中

佐藤さんのお悩み
「転がすアプローチがうまくいかない」


ランニングアプローチが苦手でダフったり、うまく当たっても大オーバーしたりしてしまいます。どうしたらうまく打てますか


ボールとの距離がフルショットとあまり変わらず、少し遠いのが気になるところ。また、重心はもう少し左足にかかっているほうがいい

佐藤 ランニングアプローチが苦手なんです。

白石 インパクトが強く入りがちなんじゃないですか? もう少しボールに近く立たないと、ヘッドスピードを繊細にコントロールするのは難しいです。それと、右手首を使いすぎているのが気になりますね。とくに、転がすアプローチの場合は、アドレスでできた右手首の角度を、最後までキープして打つ感覚じゃないと、クリーンにボールをヒットできないんです。

佐藤 なるほど、それでよくダフっちゃうんですね。

白石 かかと体重になっていると、ヘッドがボールに届きづらくなりますから、最初から最後まで少しつま先体重にする感じで打ってみてください。イメージが出づらかったら、右足かかとを上げたまま打ってみると、つま先体重の感じがわかると思います。

佐藤 あ、今までかかと体重だったのがよくわかります。

白石 その形ができれば、あとは振り幅で距離を調節できますよ。

<問題点>
アドレスでボールから離れすぎている

スタンスを狭めただけで、ボールとの距離がフルショットと変わらない。これだとヘッドを繊細にコントロールできない

記者「いつもインパクトが強く入っちゃいます」
プロ「ボールに近づかないと繊細には打てません」

アプローチでは、できるだけボールに近づいて、パターと同じようなアップライト軌道を確保するほうが、ヘッドスピードをコントロールしやすい。ゆっくり振れると飛びすぎの心配がなくなる

Point 1
右手首の角度を最後までキープする

転がすアプローチでは、ボールを右足寄りに置くので、右手首の角度が早くほどけるとすぐにダフってしまう。また、右手首の角度がインパクトロフトに直結するので、最後まで角度を一定にして打たないと、距離感も安定しない

Point 2
右肩を前に出さずに振る

右手首の角度を保って、ハンドファーストに当てつつ、右肩は前に出さない。パターのショルダーストロークをイメージするといい

Point 3
ロフトを立ててインパクト

インパクトに向かって、ロフトを立てて当てるイメージを持つと、右手首の角度を保って打てる。ロフトを増やしてしまうと、手首が伸びる

Drill
右足かかとを上げたまま打つ

アプローチは、ややつま先体重のほうが、クラブをアップライトにしたままコントロールしやすい。右かかとを上げて打つと、この感覚がわかる

<取材後記>
強く出る球が減ってきた
思ったより球が強く出てしまうことが多かったんですが、その原因がわかりました。アドレスを整えたら、パター感覚で、自分の思った強さで球が出るようになってきました。

月刊ゴルフダイジェスト2022年2月号より