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【50歳からのシングル養成塾】Vol.214「回転スピードを上げるには肩ではなく腰を回す」

片山晋呉や上田桃子など、数多くのトッププロを世に送り出してきた江連忠が、自身の経験をもとに、50歳からの上達法をアドバイス!

TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/オーシャンリンクス宮古島

前回のお話はこちら

腰を主体に回して肩はついていくだけ

50歳を過ぎると体が回りにくくなることを僕も感じていますが、だからといって回すことを諦めてしまうと飛距離は落ちる一方です。みなさんは飛距離を落とさないどころか、伸ばすことだってできる可能性がある。そのポイントが「腰」です。


体を回すというと、バックスウィングで肩をどれだけ回せるかということに意識がいきがちですが、大切なのはフォローサイドの腰。腰が引けたりスライドしてしまっているせいで飛距離をロスしている人が本当に多いんです。そして肩を回して打とうとするから、クラブの軌道がバラついて球が曲がります。

フィニッシュでは左足の上で腰がターゲットを向くようにしっかり回すこと。そしてそこで終わりではなくもうひと押しグイッと回し切れれば、回転スピードがアップして最大飛距離が出せるはずです。腰を主体に回して、肩や腕はついていくだけ。クラブを腰に当てながら、回し切るという感覚を養ってください。

Drill
シャフト素振りでブン!と鳴らす

クラブのヘッド側を左手で持って、フォローでブンと音が鳴るように素振りする。シャフトは軽いので上体や腕が力まずに、腰を速く回してスピードを出す感覚がつかめる

フィニッシュを見れば腰のパワーが使えているかわかる

右足に体重が残って腰が引けたフィニッシュの人は、回転スピードを使えない。たとえ左足に乗っていても、上体だけ回して腰が回ってなければ球は曲がるだけで飛ばない

江連忠

1968年生まれ。東京都出身。高校を卒業して渡米し、ミニツアーを転戦しながらジム・マクリーンに師事したのち帰国。日本のプロコーチ第一人者となり、片山晋呉や上田桃子を賞金王に育て上げた

月刊ゴルフダイジェスト2021年12月号より