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【読者記者】No.1751「アイアンで球がつかまらない。手元の浮きが原因でしょうか?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンのつかまりが悪い」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ゴルフプラザイセサキ

読者記者No.1751 雨宮守靖さん

●49歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/4年 ●ベストスコア/81 ●平均スコア/91 ●175㎝・63㎏ ●ドライバー飛距離/240ヤード

先生/原朋希

77年生まれ、群馬県出身。ツアー参戦の経験を生かし、レッスンでは、できるだけシンプルでバランスのいい動きができるような指導を心がけている。ゴルフプラザイセサキ代表取締役

雨宮さんのお悩み
「クラブを替えたらつかまりが悪くなった」


慣性モーメントが大きい「曲がらない」クラブを使っていましたが、「本当にこれでいいのか」と思い、操作性のいいものに替えたところ、少しつかまらなくなってしまいました


トップでやや頭が下がる形になっていて(2コマ目)、その反動で、ダウンスウィングでやや伸び上がりが見られる。そのため、フェースが開きやすくなっている

雨宮 今までピンのクラブを使っていて、とくにドライバーは「どこに当たっても曲がらない」という感じだったので、きちんと打点のフィードバックがあるクラブに替えてみたんですが……。

原 ちょっとだけつかまってないのが、はっきりわかる球筋になってしまったみたいですね。

雨宮 そうなんです。

原 テークバックで上体がスムーズに回らずに、頭を下げて手を上に上げているのが気になります。テークバックで頭が下がると、ダウンスウィングでは絶対に起き上がりますから、クラブが寝て、フェースが開いてしまうんです。

雨宮 ずっとインパクトで手元が浮く感じがしてたんです。

 スウィングのスタート直後に、もう手元が浮き気味ですから、そこで手首の角度をキープして、手元が右腰の位置にくるまではライ角通りに上げるようにしてください。そうすると、頭が下がらずに上体が回転しますから、切り返し以降も伸び上がりにくくなります。

<問題点>
スタート直後に手元が浮いてしまう

始動直後に手元が体から離れて浮いてしまうので、上体がスムーズに回転できず、手だけが上がる。捻転不足から切り返しでは左腰のスライドが強くなり、上体が突っ込む

記者「インパクトで手元が浮いてしまいます」
プロ「実はスタートから浮いているんですよ」

スタート時点で手元が浮いたり、体から離れたりしてしまうと、トップでの伸び上がりや、逆に頭を下げて前傾を強めてしまう動作につながる。アドレスでできる手首の角度(腕とシャフトの角度)を変えないように上げると、上体の前傾角がキープされやすくなる

Point 1
肩はできるだけ縦回転させる

肩を縦に回転させるイメージで振ると、上体の前傾角が変わりづらい(写真左)。上体をしっかり回そうとして、肩が横に回ると上体が起きやすい(写真右)

Point 2
フォローはクラブごとボールを押し込む

フォローで早めに手元を引き込んでしまうと、フェースが開きっぱなしになり、ボールが強くならない。手元とヘッドを同じ方向に動かすイメージだと、長くボールを押し込める

Drill 1
腕とクラブを90度にして振る

テークバックで左腕とクラブが90度、フォローで右腕とクラブが90度になるところまで上げ、反復
する。90度を作ろうとすることで、肩(上体)も自然に90度回転させられる。また、手を体の正面に保ったままスウィングする感覚もつかめる

Drill 2
帽子のつばを誰かに持ってもらう

頭が下がるクセがある人は、帽子のつばを誰かに持ってもらいながらスウィングすると、頭を上下動させずに打つ感覚がわかる

Drill 3
「8時-4時」でボールを打つ

ウェッジからミドルアイアンまで、同じ「8時-4時」の振り幅で打つ。長いアイアンでつかまらなくなるのは、振り遅れている証拠

<取材後記>
始動が大事だと改めてわかった
スタート直後の動きが変わると、スウィング全体の動きに影響することがよくわかりました。手元を浮かせないように、ていねいにテークバックすると、その後はいい感じで振れました。

月刊ゴルフダイジェスト2021年12月号より