【ゴルフジム】「スライスは克服したのですが、今度は左にも右にもミスが出るように…」
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「球筋が安定しない」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東宝調布スポーツパーク
教える人/濱田塁
はまだるい。68年生まれ、東京都出身。高校卒業後、渡米しゴルフ修行。ゴルフ理論や指導法なども学ぶ。複数のスクールのヘッドプロを歴任し、現在は「東宝調布スポーツパーク」でレッスンを行う
<今週のお悩み>
「スライスからは脱却しましたが
球筋が安定しません」
●天野貞浩さん(50歳/身長165cm/ゴルフ歴3年/ベストスコア79/平均スコア97)
インパクトからフォローにかけてはきちんとフェースを閉じる動きになっているが、トップからダウンスウィングの間は、フェースが開いている。トップでフェースがスクエアな状態を作れると、もっと楽に球筋を安定させられる
天野 元々は出球が右のスライサーで、それは克服したと思ったんですが、今度は左にミスが出るようになって……。かといって、左を意識すると、つかまりが悪くなって右に出るんです。
濱田 天野さんの場合、トップでシャフトがクロスしていて、なおかつフェースがオープンになっていますから、それをオンプレーンに戻しつつ、フェースを閉じるというのはかなり大変です。うまくタイミングが合わないと、左に出たり、右に出たりします。ですので、まずは根本原因である、シャフトクロスを直すのがいいですね。
トップのクラブポジションがよくありません
天野 どうしてシャフトがクロスするんですか?
濱田 トップで右ひじが体から離れて、右わきが開くのがいちばんの原因です。右ひじを内側に絞る感じで、開かずに上げると、シャフトの向きはストレートになります。
天野 トップがかなり窮屈な感じがします。
濱田 逆に言うと、それだけ今まではルーズに上げていたということです。ツアープロがよくやっている練習で、両腕の間にゴムボールを挟んで打つドリルをやると、ひじを開けずにスウィングする感覚がわかってきます。慣れてくると、ほとんど窮屈に感じなくなると思いますよ。
天野 いつもと同じ感じでスウィングすると、挟んだゴムボールがトップで落ちちゃいますね。ボールを落とさないように振れると、腕と体の一体感をものすごく感じます。
これで解決!
「トップで右ひじを開かずに
両腕を締めたまま振ろう」
Drill
両腕の間にボールを挟んで打つ
Point
ハーフウェイバック&ダウンで
左手甲を正面に向ける
テークバック、あるいはダウンスウィングでクラブが地面と平行になる地点では、左手甲が空のほうを向くほどフェースが開く。左手甲を正面に向けると、スクエアを保てる
週刊ゴルフダイジェスト2021年11月2日号より