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【世界トップに学ぶ激“厚”インパクト】昔とは全然違う! 現代版「左の壁」の作り方

「左の壁」という言葉はよく聞くが、「ZOZOチャンピオンシップ」で世界のトッププロのスウィングを見ると、どうやら「壁」の作り方が一昔前とは変わっているらしい。スウィングに詳しいプロに話を聞いた。

PHOTO/ARAKISHIN、Blue Sky Photos、KJR THANKS/東名古屋CC

解説/早川佳智

1975年生まれ。愛知県出身。ジュニア時代から、プロのスウィングの移り変わりに興味を抱き続けてきた研究熱心なプロ。「アンサー博士」の異名を持つほどパターにも精通している

現代版左の壁は腰の向きが違う!

最新のトッププロのスウィングを見ると、以前とは大きく変わった部分があると早川プロは指摘する。それは、レッスンでよく耳にする「左の壁」という概念だ。


「“左の壁”という言葉は今もありますが、80年代後半から2000年初頭にかけてジャンボさんやタイガー全盛時代のゴルフを知っている僕ら世代の人にとっては、とくに馴染みがあると思います。しかし、左の壁の作り方が、当時と今では変わっています。簡単にいえば、昔は腰をバンプ(スライド)させて体の正面で打つことでボールにパワーを伝えていました。しかし今は、ギアの進化に伴い、回転スピードを上げてインパクト圧を高める方向へとシフトしています。結果、昔と今ではインパクト時の腰の向きが変わったのです」

【現代版・左の壁】
左尻を後方に引っ張り上げる
【昔の左の壁】
左腰をスライドさせ体の正面でインパクト

以前は、インパクトはアドレスの形に戻り体の正面でインパクトを迎えていたが、今は左尻を後方へ引き上げるようにして腰を回すことで、体の回転力を高め、最大限にヘッドを走らせるインパクトが主流

Point 1
側筋を伸び縮みさせて振る

両わき腹(側筋)を伸び縮みを利用する。トップでは右わき腹、インパクトでは左わき腹を伸ばす動きを使って、体を鋭く回転させていく

Point 2
右ひじが曲がった状態でインパクト

トップから、右わき腹の側筋を縮めながら振り下ろし、右ひじを曲げたままインパクトすることで、ボールを強く押すことができる。インパクトで右ひじが伸びてしまうと、上体が浮いてボールを押し込めない

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月2日号より