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【イザワの法則】Vol.12 「年を取っても飛距離が落ちない人は常に新しいことにチャレンジしている」

世界も認めた美スウィンガー・伊澤利光が、ゴルフで大切にしていることを語る連載「イザワの法則」第12回。年齢を重ねると、筋力や柔軟性の低下により、どうしても飛距離が落ちてしまう。それでも何とか若い頃と同じように飛ばしたいと思うのは、ゴルファーなら当然の願い。飛距離の「再生」には何が必要なのだろうか

TEXT/Daisei Sugawara ILLUST/Kenji Kitamura THANKS/福岡レイクサイドCC(PGM)

慣れ親しんだスウィングを
変える覚悟が必要

どんな人でも、年を取ると飛距離が落ちてきてしまうのは避けられないですが、そうなってきたときにどうするか。ゴルフ歴が長いゴルファーほど、それまで慣れ親しんだスウィングから離れるのは難しいかもしれませんが、本気で「飛距離を取り戻したい」と考えているなら、それまでのスウィングを変えていく覚悟が必要なんだと思います。

というのは、同じスウィングの延長線上でいくら練習しても、急激な飛距離アップは難しいからです。とくに、中高年になってからの飛距離アップには、ただ練習するだけじゃなく、そのなかで何か、ひらめきというか、ヒントをつかむことが絶対に必要です。年を取っても飛距離が落ちない人というのは、スウィングが理にかなっているということはもちろんですが、常に何かしら新しいことにチャレンジしている人です。飛距離を「維持」するということは、年齢によって低下する分を、何らかの形で補い続けているということで、実は年々、飛距離が伸び続けている人とも言えます。


最近は、動画投稿サイトを見ると、たくさんのレッスン動画がアップされていますが、その中で何か気になるものがあったら、何でもやってみるのがいいでしょう。とにかく「やってみる」ということが大事で、やってみた結果、上手くいかなかったとしても、なぜ上手くいかなかったのか、どうすれば上手くいくのかといったことを考えるきっかけにはなるはずです。

自分のスウィングは
動画で確認しながら練習するのがいい

上手い人が上手くいくのには、必ず「理由」があります。たとえば、同年代で体格もそんなに変わらないのに、飛距離が20ヤードも違うとなれば、スウィングのメカニズムに何か決定的な違いがあるはずです。上手い人と自分を比べて、どこが違うのか、常に探し続けることは必要だと思います。プロだって、「少しでも上達したい」という気持ちはずっと持ち続けているわけですから。逆に言うと、そういう気持ちがなくなってしまうと、技術はどんどん後退していってしまうのではないでしょうか。

最近は、自分のスウィング動画を手軽に撮れて、それをその場で見直すことができます。自分のスウィングの「ここがよくない」と思ったら、その部分を変えて動画を撮影、それを見直して自分が思った通りの変更になっているかどうか確認することが、上達への一番の近道と言えます。

それと、大きなスウィング変更をするときは、ある程度、長い期間をかけて取り組むことが大事です。多くのアマチュアは、「一夜漬け」で100点を取ろうとしすぎです。プロでさえ、何か新しいことをやるときは、少なくとも3週間くらいやり続けてから試合で試します。ラウンド機会が少ないアマチュアの場合は、最低でも3カ月~半年くらいのスパンで取り組む必要があるでしょう。

もうひとつ、飛距離アップには「道具を替える」という手もありますが、残念ながら、その効果はあまり長く続きません。それに、ドライバーだけ替えることで、他の番手とのマッチングが悪くなり、長期的に見るとマイナスのほうが大きくなるリスクもあります。ただ、気分転換にはなるので、たまにはいいかもしれませんね。

「飛距離の衰えを防ぐには
努力だけでなく“ひらめき”が必要」

アドレスに問題があればすぐに直そう

スウィングには、直しやすい箇所とそうでない箇所がある。アドレスは、直しやすい箇所の代表格なので、問題があればすぐに直すほうがいい。トップのクラブ位置やグリップは直しにくいので、長期的な取り組みが必要

伊澤利光

1968年生まれ。神奈川県出身。学生時代から頭角を現し、プロ入りしてからは、プロも憧れる美しいスウィングの持ち主として活躍。2001年、2003年と2度の賞金王に輝く。また、2001年、マスターズで日本人最高位の4位入賞(当時)。現在はシニアツアーを中心に活躍中

月刊ゴルフダイジェスト2021年11月号より