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【ゴルフジム】「ドライバーが右に出ることが多く、連発OBも……。なんとか安定させたい!」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーが安定しない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara
THANKS/小手指グリーンゴルフ

教える人/藤原慶昌

ふじわらよしまさ。80年生まれ、東京都出身。ゴルファーひとりひとりの個性を尊重し、肩や腰など、体への負担がかからないスウィング作りに定評がある。PFGA所属

<今週のお悩み>
「ドライバーが安定しないせいで
なかなか100を切れません」

●山﨑恵子さん(53歳/身長162cm/ゴルフ歴3年/ベストスコア99/平均スコア101)
トップで、ヘッドが垂れ下がった形になり、引き下ろすのにやや力を使うので、上体(腰)が目標方向にずれやすい。腰のスライド量を抑えて、下半身を「回転」させられると、入射角がもう少しゆるやかになって安定するはず

山﨑 ドライバーの飛距離は出るほうで(平均200ヤードくらい)、普段は白ティーから回っていますが、右に出ることが多くて、それでスコアを崩すことが多いです。1ホールで同じ方向にOB2発とか……。

藤原 まず、トップのゆるみが気になります。左手の小指側のグリップがゆるんでいるのと、左手首がカッピングされて(手の甲側に折れて)いるので、「オーバースウィング+シャフトクロス」になっています。これを引き下ろそうとすると、普通より力が要るので、上体をメインに振る感じになりやすいです。

ヘッドが上から入りすぎています

山﨑 言われてみると……確かにゆるんでますね。

藤原 トップで左手小指をしっかり握ると、クラブポジションがよくなって、より少ない力で引き下ろせるようになりますから、上体にも無駄な力が入らず、下半身主体で切り返せるようになります。山﨑さんは、ダウンスウィングでやや右サイドが高くて、ヘッドをダウンブローに入れるような打ち方になっていますが、下半身から切り返すことで、入射角をゆるやかにできます。ボールの手前に箱入り(1スリーブ)のボールを置いて、その箱ごとボールを打つイメージを持つと、ヘッドが上から入りすぎなくなると思います。

山﨑 下半身から動くというのは、腰から動くのとは違うんですか?

藤原 腰を目標方向に突き出すのはダメで、左足を回転させて、左腰を後ろに引く感じがいいですね。

これで解決!
「下半身から切り返して
レベルブローでヒットしよう」

Point 1
アドレスで右腕を突っ張らせない

右腕の力が強いと、ダウンスウィングで右サイドが高くなりやすく、入射角が鋭角になりやすい。アドレスでは右腕を突っ張らせず、右ひじを軽く体につけてリラックスさせる

Point 2
トップで左小指をゆるめない

左手小指をしっかり握ったままトップまで上げると、クラブがスクエアか、ややレイドオフ(目標より左向き)のポジションに収まりやすく、少ない力で引き下ろしやすくなる

Drill 1
ボールの手前からヘッドを低く長く動かす

ボールの手前にボールの入った箱を置き、箱とボールを全部打つようなイメージでヘッドを下ろす。ボールの手前からヘッドを低く動かすことで、入射角がゆるやかなレベルブローになる

Drill 2
上体を動かさず下半身だけ切り返す

両手を胸の前でクロスさせた状態で、トップまで体をねじる。そこから、上体をほぼ動かさずに、下半身だけで切り返す動作を行う。下半身リードのコツがわかる

週刊ゴルフダイジェスト2021年10月5日号より