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【ルイ・ウエストハイゼン】彼の話なら朝までできる! 比嘉一貴が“ルイ愛”を語る

名門東北福祉大時代からショットメーカーとして知られる比嘉一貴。そんな彼がお手本にするほど、愛してやまないというのがルイ・ウェストハイゼン。その思いの丈を語ってもらった。

ルイ・ウエストハイゼン
Louis Oosthuizen。1982年生まれ、南アフリカ出身。2002年プロ転向。2010年の全英オープンでメジャー初優勝を飾る。正確無比なショットと安定性が持ち味でツアー通算8勝

【解説】比嘉一貴
1995年生まれ、沖縄県出身。ジュニア時代から数多くの功績を残し2017年プロ転向。生粋のルイ・ウエストハイゼン好きとして巷で有名

比嘉のルイ愛ラブトピックス
※通称ラブトピ

■力感のないスウィング
□オンプレーンできれい
■スウィング中のトップの間
□右腕の伸びるタイミング
■左腕の振り抜き方
□100㍎のウェッジショット
□ボールへのコンタクト

ルイの好きな箇所を挙げるとまだまだあるが、今回は上記の中でとくに注目したい3つをご紹介!

滑らかで力感ゼロ
なのにヘッドが走る

ボクが彼のスウィングを初めて見たのは、2位に7打差をつけてメジャー初優勝を果たした、2010年の全英オープンです。

見ていて力感もなく、滑らかに振っているのに、インパクトでヘッドがビュンと走る。もう、完全に一目惚れでした(笑)。

「どうすれば、あんなにやわらかく振れるんだろう……」

最初は疑問しかなかったんですが、ルイの流れるようなスウィングが、ボクの理想とピッタリ合致したんです。

昨年、ツアー初優勝を果たした後、調子を落としてしまったんです。ツアーを転戦していると、スウィングのリズムが速くなる悪い癖があって、それが原因でした。

調子が悪くなったとき、ボクはルイのスウィングを見るんです。彼の流れるようなリズムが、僕の中に入ってきて、自然と調子が戻ってくるんです。

とくに、トップから切り返しの間は、とても参考になります。その後、トップ杯東海クラシックから日本オープンまで、3戦連続で上位フィニッシュ。ボクにとって彼のスウィングは、最高の“特効薬”なんです。

これでも300㍎飛ぶ!

教科書に載せたい
お手本のスウィング

さっきも言ったように、ボクがルイのスウィングで、一番参考にしているのが、トップの間です。トップからの切り返しはタイミングが早いとショットが暴れるし、遅すぎても間が長くなって、リズムが悪くなってしまいます。

彼はすべての番手において、リズムもトップの間のタイミングも同じなんです。もうひとつ、ボクがルイのスウィングで惚れ込んでいるのが、インパクトからフォローの、左ひじの抜き方です。彼はロングアイアンやFWでは、基本的にターフを取らないんです。

クラブが短くなっても、ボールの先に薄く長くターフが取れるぐらいです。ボールへのコンタクトが抜群に上手くて、ボールだけをクリーンに払って打つことができるんですね。

鋭角にヘッドを入れて、上から叩くように打つと、インパクトで左ひじが詰まって、スムーズに振り抜けませんよね。ルイは左ひじがきれいに、フォローまでスッと抜けていくんです。

力感がまったくないのに、ヘッドを効率よく走らせられるのは、あのスムーズな左ひじの振り抜き方がポイントで、ぜひ真似したい部分でもあります。

じつは、現在のボクの帯同キャディさんも、ルイのスウィングの大ファンなんです。2人でルイについて語り始めると、2~3時間は軽く超えてしまいます。

ボクもキャディも“スウィングおたく”なので、「今のはルイを上手く真似できてた?」なんて、ラウンド中も2人で喋ったりしているんですよ(笑)。

やわらかくてクセがなく、軌道もキレイなオンプレーン。ゴルフの教科書に載せたいぐらい、お手本になるスウィングです。

トップの“間”が全番手変わらない
「すべての番手のリズムが同じというのは理想ですけど実際に完璧にできている人はルイぐらいじゃないですかね。このトップの間を真似したいですね」

フォローの左ひじが脱力のキーポイント

「インパクトからフォローにかけて両腕が伸びるとかっこよくみえますが、力感も生まれます。ルイはほどよく左ひじを抜いていて、力感をまったく感じさせないんですよね」

PHOTO/ Tadashi Anezaki

TEXT/ Toshiyuki Funayama

週刊GD9月15日号より

ルイ・ウエストハイゼン

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