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3パットが激減! ピッタリ距離感の作り方<前編>インパクトは“1秒以内”が鉄則です

PHOTO/Hiroyuki Okazawa
THANKS/美浦ゴルフ倶楽部(GRAND PGM)、ジャパンゴルフスクール

ゴルフ歴が長くなっても、なかなかよくならないのがパッティングの距離感。どうしたら、プロのようにカップにピタリと寄せられるようになるのか? その秘訣を石井忍コーチに聞くと、意外な答えが返ってきた!

解説/石井忍

いしいしのぶ。多くの選手を指導するプロコーチ。ショートゲームのレッスンには定評がある。ゴルフスクール・エースゴルフクラブ主宰

動き出したら1秒以内
インパクトする

GD 3パットを減らすためには、やはり距離感が大切ですよね。ところが、この距離感というのがなかなかよくなりません……。なにかいい方法はありませんか?

石井 ふふふ。ありますよ。とっておきの方法が。

GD そ、それはどんな?

石井 常に、バックスウィングからインパクトまでの時間を一定にするんです。

GD 常に? 距離が変わっても、ということですか?

石井 はい。バックスウィングからインパクトまでの時間を一定にしておくと、振り幅に対して、タッチが一定の強さで変化していきます(振り幅を大きくしたぶんだけ、タッチが強くなる)。つまり、振り幅とタッチがリンクするから、距離感が安定するんです。ところが、距離感の悪い人って、距離が長くなって、振り幅が大きくなるほど、ストロークの時間を長くしちゃうんです。

GD それだと、振り幅とタッチがリンクしない?

石井 ええ。時間が長いということは、スピードが遅いということ。それでは、せっかく振り幅を大きくしても、振り幅どおりの距離が出ません。だから、距離感が安定しないんです。

GD 距離感が悪いのは、ストロークの時間が一定していないことが原因だったんですね。ところで、その時間は、人それぞれでいいんですか?

石井 目安は、1秒以内です。パッティング解析器「CAPTO」のデータによると、パットの上手い人って、始動からインパクトまでの時間がほぼ1秒以内だったんですよ。

GD 1秒以内!? それは短い。

石井 そう感じる人が多いと思います。でもね、それこそが距離感をアップさせる秘訣なんですよ

どんな距離でも1秒以内にインパクト

パッティング解析器「CAPTO」のデータによると、パットの上手い人は、始動からインパクトまでの時間がほぼ1秒以内で、距離が変わっても、この時間がほとんど変わらなかった。距離感を安定させたかったら、まずは常に1秒以内に打つ。これを目指そう。

下の表は、CAPTOを使って石井プロのストロークを計測した結果。20mのパットは1秒を少し超えているが、短いパットも長いパットも、ほぼ同じ時間でストロークしていることがわかる。このように一定時間でストロークすることが、距離感を安定させる最大のポイントなのだ

距離インパクトまでの時間
2m0.92秒
8m0.95秒
20m1.01秒

ではどうすれば
「常に1秒以内」で打てるようになる?

>>後編へつづく

週刊ゴルフダイジェスト2021年8月10日号より