【読者記者】No.1735「パットの方向も距離もバラバラ。安定して芯で打つにはどうすれば?」
PHOTO/Hiroaki Arihara TEXT/Daisei Sugawara
THANKS/相模川ゴルフガーデン
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「パット出球が安定しない」というもの。果たして解決方法は?
読者記者No.1735 奈良翔太さん
●35歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/6カ月 ●ベストスコア/121 ●169㎝・64㎏ ●ドライバー飛距離/220ヤード
先生/井上靖
71年生まれ、神奈川県出身。本能的で体にやさしいスウィングを追求。「相模川ゴルフガーデン」、「八王子ニューゴルフ」などで、プロからアマチュアまで幅広く指導している
市川さんのお悩み
「パットの出球が安定しない」
パットのたびに当たり方の感覚がバラバラで距離感も方向性も安定しません。一定のストロークで、いつも「芯」でヒットするにはどうすればいいですか?
インパクト後に頭がボールを追いかけてしまい、それにともなって右肩が前に出ている(4~5コマ目)。また、左手首が甲側に折れているのも気になるところ
奈良 パッティングがなかなか思い通りに打てません。毎回、当たり方が違う感じがするし、しっかり打っても届かないとか、軽く打ったのに転がりすぎてしまうこともあります。
井上 まずは、いつも一定のストロークをして、パターの「芯」で打つということが大事です。そのためにまず、肩を縦回転させる動きを覚える必要があります。
奈良 縦回転というのは?
井上 ではまず、普段通りに打って、フォローで静止してみてください。肩のラインはどうなっていますか?
奈良 あれ、右肩が前に出ちゃってますね。
井上 ということは、肩が横(水平)に回っているということです。右肩を前に出さないようにストロークすると、肩は縦に回ります。
奈良 今までと全然、感覚が違う。
井上 ストローク中は左手首を固定して、とくにインパクト後に甲側に折らないようにしてください。あとは、パターの自然な振り子の動きを感じながら、一定のリズムを意識して打つと、芯に当たりやすいです。
<問題点>
ストローク中に肩が横回転している
インパクト後に右肩が前に出ている(写真)。右肩が出る度合いによって、フェースの向きが変わるので、出球の方向が安定しない
記者「狙ったところにボールが出ません」
プロ「肩を縦回転しないとスクエアに打てません」
Point 1
肩を縦に動かしてストロークする
Point 2
「振り子」のリズムでストローク
Point 3
両ひじは軽く両わきにつけておく
腕の形をキープしようとして、両ひじを張りすぎると、肩に余計な力が入る。わきを空けず、ひじが軽く体につくように構えるといい
Drill
テークバックなしでボールを押す
<取材後記>
芯に当たる確率が上がった
今までは、5回に1回くらいしか芯に当たる感じがしなかったのに、肩を縦回転するストロークを意識したら、3〜4回は当たるようになりました。これなら距離感も出せそうです。
月刊ゴルフダイジェスト2021年8月号より