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メジャーチャンプコーチ青木翔の「笑顔のレシピ」Vol.20 放任主義より観察主義

メジャーチャンプ渋野日向子を育てた青木翔に“コーチング”のこだわりを語ってもらう本連載。ゴルフだけでなく、仕事や育児などでも役立つヒントが満載!

解説/青木翔
あおきしょう。1983年3月28日生まれ、福岡県出身。大学を卒業後、プロを目指すも27歳のときに指導者の道を志す。2012年に自身のアカデミー「ASGA」を設立。渋野日向子をはじめ、数々のツアープロや全国トップレベルのアマチュアゴルファーを育成

失敗は攻めない

コロナ禍では学校や習い事が休みになり、お子さんとの時間が増えた人は多いのではないでしょうか。自宅で勉強やスポーツを教える「教育」となると、これまで親としてやってきた「子育て」とはちょっと勝手が違うはず。

そこで今回は、小学生から大学生まで多くの選手を教えている僕からいくつかポイントを伝えたいと思います。

一緒にいる時間が長いと、だんだん「できてない部分」に目がいき、注意や指摘をしたくなるでしょう。でも、彼らはできないから勉強やトレーニングをしているわけで、失敗は責められるべきことではありません。

子どもたちは失敗や悔しい思いをして成長をしていくのです。ただし放任しておけばいいというわけではありません。大事なのは彼らの取り組みや失敗を観察しておくことです。

勉強やトレーニングの中でも何に前のめりになって取り組めていたのか、どんな過程を経て失敗をしたのかを知る。そうすれば次に与える課題や、どんな言葉をかけアドバイスをするのかが自然とわかってくるでしょう。

日々の取り組みはできるだけ子どもたちの得意なことや興味があることを多くすると、率先して取り組めるはずです。ストレスがたまりやすい状況だからこそ、勉強やトレーニング自体は楽しめるものなんだという気持ちにさせてあげましょう。

TEXT/SHOTANOW
PHOTO/ARAKISHIN

週刊GDより

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