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【気持ちよくクラブを振ろう!】#3 自分が“動きすぎない!” これでインパクトの意識が強くなった

今回は形を気にせず『自分らしさ』を求めた先に上達したトップアマが登場。前回に続き形よりも大事なことを3名のトップアマに聞いた。

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Tadashi Anezaki、Yasuo Masuda、Hiroaki Arihara、ARAKISHIN THANKS/滝の宮CC、さいたまGC、東京多摩川練習場、東野ジャンボゴルフレンジ、豊公橋ゴルフクラブ

野球経験者の弱点を
一点突破で克服

吉田壮一郎さんは、40歳でゴルフを始め、誰にも習うことなく独学でここまでやってきた。

「トップで右わきが空いてシャフトクロス、左足のヒールアップもかなりオーバーなので、きれいなスウィングとは程遠いです(笑)」と、吉田さん。転機は野球経験を生かしたイメージ改革だった。

「バッティングは体を開いて打つので、最初はスライスしか出なかったんですが、インパクトをどう当てたらドローになるのかを意識して練習しているなかで、最終的に『アンダースロー』のイメージにたどり着きました。手先で投げるのではなく、最初に右腕を体に引きつけたら、そこからは体の回転と一緒に腕を振っていくようにしたことで、球筋の再現性が上がりました」

スウィングの形ではなくインパクトの前後30センチ「だけ」を考え続けたことで、今の吉田さんがあると言っていいだろう。


腕の動きと体を
回転して同調させる

アンダースローといっても、手先のスナップでピュッと投げるのではなく、スローの後半からは右ひじを体にしっかり密着させ、体の回転と腕の動きを同調させて投げるイメージ。軌道の安定とパワーを両立できる

インサイドから下ろしやすい

吉田さんのようにトップで右わきが空いていても、アンダースローのイメージなら右腕を体の近くに下ろせるので、イン‐アウト軌道になる

体の回転が自然にできる

アンダースローは上体を積極的に開きつつ、右ひじを体に密着させることで腕が「遅れない」ようにするのがポイント。これにより、ゴルフでも「振り遅れ」にならずに済む

【吉田さんのスウィングの特徴1】
左足の大きなヒールアップ

「ヒールアップ」は、体の捻転不足を補う方法としては一般的。ただ、吉田さんはかなり大きい。「体が硬くなっても、これのおかげでスウィングの大きさを維持できています」

ヒールアップには、切り返しのタイミングを一定にする目的もある。上げたかかとを下ろすのが、ちょうどいいきっかけになる

【吉田さんのスウィングの特徴2】
右わきが空いたトップ

トップで無理に右わきを締めないことでスウィングの大きさを確保するとともに、切り返しで右腕を下ろすスペースを広く準備しておける

右わきのスペースに真っすぐ腕を下ろせば、そこから先は体の回転で打っていける。トップで無理に右わきを締めるほうが、右腕が外から下りやすい

「自分が時計だと思って
いつも6時で打っています」

「インパクトでフェースが真っすぐ向いていればテークバックはどうでもいい。そのために大事だと思ったのが、頭が動かないこと。だから僕はそれしか考えていません」

左体重にしてスウェイ防止

初めから左足体重(インパクト時の体重配分)にしておくことで、過度な体重移動がなくなり頭が動きにくくなる。「左のひざとつま先を少し開いて構えています」

上がらないなら
上げなくていい!

頭が動く原因の一つはバックスウィングを大きくすること。「左足を開いているのでそもそも上がりにくい。それならそれでいいと思えるかが大事なこと。無理に上げようとしたら頭は動きます」

両足を揃えて打つことで、左右のブレが少なくなる。注意点はフルショットしないこと。大きく振ろうとすると足を揃えていてもブレが生じる。PWで7割くらいの振り幅で行う

相撲の“四股”が
安定感の秘訣です

「右股関節に体重を乗せ
られればスウェイしない」

「四股を踏むときは大きく左足を上げて右股関節に体重をかけてから下ろします。ゴルフもこの動きのようにトップで右の股関節に乗せられると軸がブレないんです」

ジョン・ラームのような
コンパクトトップ

市川さんのトップは腕が地面と平行くらいとかなりコンパクト。「体は柔らかいほうなので、大きくはできるのですが、それでは軸がブレやすくインパクトが安定しません」

ターゲットを見ながら
上げるイメージ

「テークバックでターゲットを意識していると、必要以上にクラブが上がりません。そして自然と打ちたい方向に上がってくれるので動きがスムーズになります」

Drill
右足1本立ちドリル

右股関節に乗せる感覚を養うために、左手でクラブを持ち地面にあてがい体重を支え、左足を浮かす動作。「右の股関節に乗っているってことを実感するために、ティーショット前に意識付けの意味でやっています」

結局、自分に合った
スウィングが強いということ!

「みなさんスウィングに特徴はありますが、クラブの軌道は流れるように振れていますし、インパクトがとてもきれいです。自分をよく理解して、できる範囲で動いて無理をしていない。だから、再現性の高いスウィングになるんですね。スウィングは人それぞれでいい。それを頭に入れておくだけでもスウィングへの取り組み方が変わると思います!」(#1で解説で登場した柳橋章徳プロ)

「体の動きとクラブの動きがマッチしているから気持ちよく振っていけているんですね。最初にお話しした効率的+再現性という点がしっかりできているので、最大効率化されたスウィングになるんです」

月刊ゴルフダイジェスト2026年7月号より