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【ゴルフジム】「長いアイアンがダフりやすい。頭を右に残すことを意識しているのですが…」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ミドルアイアン以上でダフリが多くなってしまう」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/Futako GOLF CLUB

教える人/巣山 新太郎

すやましんたろう。98年生まれ。高校在学中にタイに渡り、卒業後プロ転向。2年間のタイ国内ツアー転戦を経て、帰国後にPGAティーチングプロB級を取得し、レッスン活動を開始。ゴルフが「楽しい」と思える、サプライズのあるレッスンを心がけている

<今週のお悩み>
「ミドルアイアン以上でダフリが多いです」

大野 元延さん(68歳/身長180cm/ゴルフ歴38年/ベストスコア78/平均スコア90)
テークバックで深くフルターンしようという意識が強く、全体的にやや右に動きすぎていて重心も上ずっている(2コマ目)。そこから「頭を残して」振ろうとするために、右サイドが下がってしまい、最下点がボールの手前になっている。

大野 6番アイアンくらいになるとちょっとダフりやすくなります。

巣山 リリースが体の右サイドで起きていて、それがダフリの直接の原因になっています。ボールの右側に意識を向けすぎている感じもしますね。

【ここが原因! 】
体の右サイドでリリースが起こる

テークバックで右方向への重心移動が大きすぎるため、インパクトまでにそれを戻しきれていない。そのため、体の右サイドでリリースが完了してしまい、最下点がボールの手前になる。

大野 ダウンスウィングで頭が目標方向にスウェイしないように、頭を「残す」という意識はあります。

巣山 それが少しやりすぎになっているんですね。それでダウンスウィングに入ってから、少し右サイドが下がることがあるようです。たとえば、両足を揃えた状態でボールを打つと、右サイドを下げないで打つ感覚がわかりますよ。

大野 あ、確かに、これと比べると普段はもっと右サイドが下がっています。

巣山 それとテークバック方向への体重移動が、少し大きすぎるのも気になります。アイアンの場合は、極端に言うとずっと左足体重でもいいくらいなので、少しだけ重心の左右ぶれを抑える意識でスウィングするといいですね。

腰だけずらしても最下点は変わらない

ダウンスウィングで頭を残す意識が強すぎる場合、最下点を左にずらそうとして左への踏み込みを強くすると、腰だけがずれて上体が右に傾く形になる。これだと最下点はボールの手前のまま。

大野 トップまではできるだけ軸をずらさずに上げていくということですね。

巣山 そうです。切り返し以降は積極的に左に踏み込んでも大丈夫です。その際に、クラブを左手で引っ張るというよりも、右手でヘッドをリリースする感覚のほうがいいです。左に踏み込んで最下点がちゃんとボールの先になっていれば、リリースは積極的にしていくほうがボールにクリーンに当たりやすいです。

これで解決!
「頭を残そうとしすぎずに
 しっかり左に乗って打とう」

Drill 1
両足を揃えてボールを打つ

両足を閉じた状態でボールを打つと、過度な体重移動を使わないスウィングの感覚をつかめる。また、上体が左右に傾くとすぐにバランスを崩すので、軸を傾けずに回る感覚もわかる

Drill 2
飛球線後方にもうひとつボールを置いて打つ

ボールの後ろ(飛球線後方)50センチくらいのところに、もうひとつボールを置き、それには当たらないようにして打つ。無意識に重心(最下点)を左にずらし、ヘッドを上から入れる打ち方になる。

Drill 3
右足を引きつま先立ちで打つ

通常のアドレスから右足を軽く引き、かかとを上げる(写真)。体重のほとんどが左足にかかり、この状態でスウィングすると、最下点をボールの先にして打つ感覚がわかる。

週刊ゴルフダイジェスト2025年12月23日号より

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