【練習場の“浦”メニュー】Vol.12「本番に強くなる練習法は“本気素振り”」
練習場の“浦”メニュー
身長171cmで420Yという驚異の飛距離を誇る浦大輔が、上達に役立つホンモノの練習を伝授する連載「練習場の“浦”メニュー」。「コースに行くと練習場のように打てない」という悩みを持つ人は多い。これは素振りが足りないのが原因だと浦さんは言う。本番に強くなるための素振りの仕方を教わった。
TEXT/Kosuke Suzuki PHOTO/Takanori Miki THANKS/√dゴルフアカデミー


浦大輔
うらだいすけ。身長171cmで420Y飛ばす飛ばし屋にして超理論派。東京・池上で√d golf academyを主宰。「浦大輔オンラインアカデミーサイト」では、スペシャルドリルやマル秘レッスンを有料会員限定で配信中
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- 身長171cmで420Yという驚異の飛距離を誇る浦大輔が、上達に役立つホンモノの練習を伝授する連載「練習場の“浦”メニュー」。「超スロースウィング」は、誰もが絶対に上手くなる最高の練習だと浦さんは言う。しかし、ただゆっくり振ればいいというわけではない難しいドリルでもあるという。そのやり方を教わった。 TEXT/Kosuke Suzuki PHOTO/Takanori Miki THANKS……
今月の浦メニュー
“本気素振り”で
本番に強くなる!

こんな人にオススメ!
●練習場ではいいのにコースでミスが出る人
練習場ではそこそこの球が打てるのにコースではその力が発揮できないという人は、「ちゃんと打ちたい」という気持ちが強くなり「振る」ことよりも「当てる」ことに意識がいきがち。これを解消するには「本気の素振り」が有効だ
本番同様の集中力で
本気の素振りをする
「コースに行くと練習場のように打てないんです!」という悩みはよく聞きます。
でもそんなの当たり前です。プロだって本番では練習場のようには打てないんですよ。練習量がプロとは比較にならないアマチュアが、しかも(仮にそれなりに練習場に通っていたとしても)何とな~く球を打っているだけの人が、コースで練習場と同じように打てるなんてことはあり得ないんです。
とはいえ、練習場とコースの落差があまりにも大きくて悩んでいる人は多いと思います。それを少しでも近づけたいという気持ちもわかります。
そういう人は、素振りをしてください。そう言われると、「なんだよ、結局素振りかよ」と一気にモチベーションが下がる人、多いですよね。でもそうなんです。結局素振りなんです。
コースで上手く打てないのは、緊張すればするほど意識がボール1点に集まってしまい、「振る」ことよりも「打つ」ことが目的になってしまうせい。これが本来のスウィングを大きく損なわせます。
練習場なら、気持ちよくスウィングすれば勝手にヘッドはボールに当たってくれます。でも緊張した場面ではそれができなくなり「ちゃんと当てたい」という意識が勝ち始めます。そこに傾斜とか風とかハザードとかが絡んできたら、練習場のように気持ちよく振ることなんてできません。
でももしコースでもまるでボールがないかのように「振る」ことに集中できれば、絶対に結果はよくなります。そのために、ボールを打たない素振りは必須なんです。
そもそもアマチュアゴルファーは、素振りをナメすぎです。中高の部活経験者ならわかると思いますが、野球部でもテニス部でも剣道部でも卓球部でも、入部して最初の何カ月かは素振りしかさせてもらえません。これはシゴキとかイジメじゃなく、素振りがそのくらい重要な基礎の基礎だから。
ホントはみんな、素振りが大事だって知ってるはずなんです。でもやらない。まぁ最大の理由は素振りが単調でつまらないからなんですけど(笑)。本当に上手くなりたかったら素振りは何よりも大事な練習です。素振りをすれば必ず上手くなるとは限らないけれど、上手い人はすべからく素振りをしています。これが真理。
素振りは全力で、超本気でやってください。ポイントは、ヘッドが地面に触らないギリギリのところをフルスウィングで振ること。もちろん軌道や体の動きもチェックしながら、どこまで地面ギリギリにヘッドを通せるかにこだわりながら素振りをしてください。
それと、コースで球を打つときとまったく同じように行うこと。ターゲットや弾道をイメージして、プレショットルーティンもコースと同じように。「素振りの素振り」もしてから「本気の素振り」をする。ここまで集中した素振りを日常的にやったら、コースで球を打つのなんて簡単。コースと練習場の「落差」も小さくなりますよ。

ヘッドが地面に触らないギリギリを本気で振り抜く
本番に強くなるには、ヘッドが地面に触らないギリギリのところを振る素振りが有効。軌道やフェース面、体の向きなど細部を気にしつつ、全力で、いかに地面ギリギリを振るかにこだわって素振りをしよう
Point 1
「素振りの素振り」をしてからスウィング

弾道をイメージし、ルーティンも行って大きめのワックルぐらいの感覚で行うのが「素振りの素振り」。これをしてから「本気の素振り」をする
Point 2
ヘッドの通り道をさらにシビアに
ヘッドが地面に当たらないように振ることで上下方向のズレへの意識が磨かれてきたら、トウ・ヒールにも障害物を置くなどしてヘッドの通り道をよりシビアにしていこう

<コースでの効能>
コースで練習場と同じように打てる!
ミリ単位でヘッドの通り道を意識しながら全力素振りを繰り返せば、芝の上にあるボールを打つのは簡単。そうなれば本番でも練習に劣らぬ球が打てる確率が上がる。
月刊ゴルフダイジェスト2026年1月号より


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