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【教えて! なっち先生】Vol.32 スライスをドローに変える! たった2つの改善ポイント

スライスに悩むゴルファーが、ドローボールを打つために改善すべきポイントとは? プロゴルファー・大谷奈千代に、イラストを交えて詳しく解説してもらおう!

>>前回のお話はこちら

  • ラウンド中、すべてのショットでフルスウィングがベストとは限らない。意図的に飛距離を落とすコントロールショットでピンを狙うコツを、プロゴルファー・大谷奈千代に教えてもらおう! >>前回のお話はこちら Lesson 31ベタピンを狙うためのコントロールショットのコツ いつもならボギーのホールが1打縮……


Lesson 32
スライサーがドローを
打つための2つのポイント


右に曲がるスライスボールを左へ曲がるつかまったドローボールへ改善したい場合、フェースの向きやクラブを振り抜く方向を反対にする必要があります。今回は、スライスを直す際の手順について解説していきましょう!

ボールはフェースが向いた方向に飛んでいきますから、グリップは一番始めにチェックすべきポイントです。

イラスト1のAのように、左手がウィークグリップの方はフェースが開きやすいので注意しましょう。ウィークグリップやスクエアグリップの方は、左手の親指がグリップの真上にあるので、左手の甲がターゲット方向を向いた状態でインパクトすると、どうしてもフェースが開きやすくなってしまいます。


修正ポイントはグリップとヘッド軌道

ボールをつかまえたい場合は、イラスト1のBのストロンググリップが効果的です。ストロンググリップ系は、左手の親指がグリップの真上より指1~2本ぶん右側に外れた形をいいます。このグリップで、左手の甲がターゲット方向を向いたままインパクトを迎えると、フェースは返ってきやすくなります。 

スライスに悩んでいるなら、まずグリップをチェック。フェースが開きやすいウィークグリップではなく、ストロンググリップで握ってみよう

グリップはフェースの向きに影響しますから、AをBに変えるだけで、インパクトで開いていたフェースを閉じやすくなるので、ボールをつかまえることができるようになります! 

スライスでお悩みの方が、グリップを握り替えてボールが左に打ち出されるようになったら、第1ステップは大成功です! 

ドローを打つには、スウィング軌道に対してフェース面が閉じている必要があります。このとき、ボールがつかまり、大きく左に曲がることがあります。そうすると、ミスショットのように感じて、つい元のグリップに戻してしまいがちですが、ここが踏ん張りどころですよ。 

次に改善したいポイントは軌道です。イラスト2のCのように、アドレスで構えたときのシャフトのライン上を基準として、クラブが外側から入ってしまうとアウトサイドインのカット軌道です。 

ダウンスウィングで体がかぶったままインパクトを迎えてしまうと、右に曲がるスライスや左に曲がる引っかけが出やすくなってしまいます。 

つかまったボールを打つためには、イラスト2のDのようにクラブがライン上、もしくは少し内側を通るインサイドアウト軌道を目指しましょう。動作としては、右わきが締ったままインパクトを迎えます。 

ダウンスウィングの際、イラスト3のCのように右わきが開いてしまうとアウトサイドイン軌道になってボールがつかまらなくなってしまいます。そんな方は、右わきを締めたままインパクトまでの素振りを行いましょう! 右わきが締まったままインパクトを迎えると、右ひじはシャフトプレーン上をなぞるように動きます。 

右わきが開いていると体がかぶり、アウトサイドからクラブが下りてしまう。右わきを締めていると、右ひじはシャフトプレーン上をなぞるように動き、インサイドアウト軌道に改善できる

アウトサイドイン軌道の方がインサイドアウト軌道に改善する際、ボールを右に打ち出してしまいそうな感覚があるので、元の軌道に戻してしまいがちです。しかし、ドローボールを打つためには、ここもスウィング改善の踏ん張りどころです! お心当たりのある方は、思い切ってグリップと軌道改善にトライしてみてください!

大谷奈千代

1984年、神戸市出身。JLPGAトーナメントプロ&ティーチングA級。関西を中心にレッスン活動を行う

週刊ゴルフダイジェスト2025年11月11日号より