Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【読者記者】No.1919「コースに出ると、リズムが速くなって飛距離が落ちてしまいます」

【読者記者】No.1919「コースに出ると、リズムが速くなって飛距離が落ちてしまいます」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「コースに出るとリズムが速くなってしまう」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/Bull Golf

読者記者No.1919 大谷達也さん

●69歳 ●会社経営 ●ゴルフ歴/35年 ●ベストスコア/79 ●平均スコア/92 ●ドライバー飛距離/200ヤード

先生/加藤颯

98年生まれ、埼玉県出身。大学卒業後、競技ゴルフに転向し、わずか2年でPGAティーチングプロ実技試験合格。ツアープロを目指しつつ、レッスン活動を行う。オールデイゴルフ所属

大谷さんのお悩み
コースだとリズムが速くなって飛距離が出なくなる


コースに出ると練習場より明らかに飛距離が落ちてしまいます。「テークバックが上がり切る前に打っている」とよく言われるんです。


トップからダウンスウィング中盤にかけて、手がかなり体の近くを通っている。これによりダウンスウィングのアーク、ヘッドの運動量ともに小さくなっている

大谷 コースだとリズムが速くなってしまって……。

加藤 リズムの問題もありますが、どちらかというとヘッドの運動量を増やしてあげるイメージのほうがいいと思います。大谷さんは少し手の力に頼って上げていて、トップや切り返しのときに手と体が近いんですね。そうすると入射角が鋭角になって、無駄にスピン量が増えてしまいます。

大谷 スピンは多いです。

加藤 テークバックは下半身から動いて、手をなるべく遠くに保って上げてください。下ろすときもグリップエンドを飛球線後方に動かす感じで手を体から遠ざけます。円弧が大きくなって、入射角がゆるやかになると思います。

大谷 アッパー軌道で当たる感じがしますね。

加藤 右足1本でボールを打つ練習をすると、アッパーで打つ感覚の強化に役立ちますよ。

<問題点>
切り返してすぐ手と体が近づく

始動で手を主体に使うと、トップで手が体と近くなり、ダウンスウィングでも早めにクラブが体に引き付けられアークが小さくなる

記者「トップに上がる前に振り始めちゃうんです」
プロ「クラブを遠回りさせて下ろす意識を持ちましょう」

飛距離が出なくなるという点に着目すると、問題はリズムよりもヘッドの運動量にあると考えるほうがいい。切り返しでグリップエンドを体から遠ざけるようなイメージで下ろすことで、ダウンスウィングのアークを広げ、ヘッドの運動量を増やすことができる

Point 1
右重心でアッパーに振り抜く

ダウンスウィングで手を早く体に引き付けてしまう人は、ヘッドの入射角が鋭角(ダウンブロー)になりやすい。ドライバーはアッパー軌道で打ちたいので、インパクトまでは右足に重心を残すほうがいい。左足を引き、右足にほぼ全体重をかけて打つと、この感覚がわかる

Point 2
下半身の回転量を増やす

手と体の距離を保ったままだと、手は高く上がらない。トップを大きくするには、下半身、上体を普段以上に回すことが必要。左足をヒールアップすることで、下半身を大きく使う感覚がわかる

Drill
クラブヘッドから遠い順番に動かす

始動ではまず「ヘッドから一番遠いところ」から動かす。アドレス状態ではわかりにくいが、クラブを頭上に差し上げると、順番が一目瞭然

Drill
足踏みでリズムを取りながら打つ

最初はヘッドをアドレス位置から動かさずに、左右の足に交互に体重をかけて体を揺らす。右足に乗るのと同時にクラブを上げると、始動のタイミングがよくなる

<取材後記>
ヘッドが遅れて下りる感じがした
ダウンスウィングでクラブを「遠くに」下ろすようにすると、ヘッドがかなり遅れて下りてくる感じになり、ボールに当たるまでの時間が長く感じました。

月刊ゴルフダイジェスト2025年11月号より