Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【チーム大西の教え】<青木瀬令奈編>球筋は「フェースの使い方」で打ち分ける

【チーム大西の教え】<青木瀬令奈編>球筋は「フェースの使い方」で打ち分ける

11年連続シード獲得に向け、調子を上げてきている青木瀬令奈。その最大の武器であるFW&UTと、パッティングの技術について、直接本人に話を聞いた。

PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara、Shinji Osawa THANKS/箱根湖畔GC

青木瀬令奈 あおき・せれな。1993年生まれ。群馬県出身。正確無比なFWと勝負強いパッティングを武器にこれまで5勝を挙げた。今季はプレーヤーズ委員長を務めながら、11年連続シード獲得を目指す。リシャール・ミル所属

球を曲げるときは
フェースを斜めに使う

GD 青木プロの代名詞といえば、やっぱりFWとUTですよね。

青木 もしかしたら、150ヤード以上残ったほうが、バーディチャンスにつけられるかもしれません。

GD 同じ番手でも、状況によって球筋をいろいろと打ち分けていると聞きました。

青木 たとえば、右手前のピンなら、カットスライスを打って高い球で止めたり、左奥のピン位置なら、ランを出して寄せたいので、ドローを打ったりしますね。あとは、風に乗せるかケンカさせるかによっても球筋を変えています。

GD どうやって打ち分けているんですか?

青木 アドレスで、ボールを中心に右に回り込んで左を向いてスライス回転、左に回り込んで右を向いてフック回転をかけていきます。どちらの球筋もフェースの向きはターゲット方向です。

GD とてもシンプルですね! それならできそうです。

青木 フェース面を斜めに使うイメージを持つと、スライス回転やフック回転をかけやすくなりますよ。


「クラブセッティングは、FWが4本でUTが3本、これにドライバーを入れて、ウッド系が8本です。六本木を超える八本木なんですよ(笑)」

9Wのストレートボール(170Y)

フェース面を真っすぐ使う

「フェースをターゲットに向けて、ストレートボールで攻めるのが基本の打ち方です。このとき、フェースの真ん中でインパクトするというより、フェースを真っすぐ使うイメージで打ちます」

9wのフェードボール(165Y)

ヒールからトウにフェースを斜めに使う

「ヒールからトウに向かって、フェースを斜めに使ってボールを斬っていくイメージで打つと、高い弾道のスライスになります。キャリーはマイナス5ヤードくらいで、グリーンに落ちてすぐ止まります」

9wのドローボール(175Y)

トウからヒールへフェースを斜めに使う

「トウからヒールに向かって、フェースを斜めに使ってボールを包み込むように打つと、ドローボールになります。飛距離はプラス5ヤードくらい。少しランが出るので、転がして寄せたいときに有効です」

距離感磨きがパット上達のカギ

GD パッティングで距離感を上手く合わせられないアマチュアにアドバイスはありますか? 

青木 テークバックとフォローのスピードを同じにするといいですよ。速く上げるなら、速く下ろす。ゆっくり上げるなら、ゆっくり下ろす。1対1のスピード感で振るってことです。ゆっくり上げて、そこから加速したり、速く上げて、インパクトに向かって減速したりすると、距離感を合わせることはできませんから。

ストロークするときの大切なポイントは、同じスピードで振るということです。テークバックとフォローのスピードを同じようにする感覚です。振るスピードはゴルファーによって違いますが、スピードを一定にすることで確実に距離感が合ってきます」

Drill
同じ振り幅で3球打って同じ場所に止める

「ボール3つを使って、3球とも同じ振り幅でストロークして、同じ位置に止まるように練習します。打ったボールを目で追わずに、距離感を体に覚え込ませるイメージを持つことが大切です」

週刊ゴルフダイジェスト2025年9月23日号より