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【チーム大西の教え】<安田祐香編>テークバックを1cm大きくするだけで飛距離が6Yアップ!

大西翔太コーチから指導を受け、4月の富士フイルム・スタジオアリスでツアー2勝目を飾った安田祐香。飛距離が平均6Yアップした秘密と、得意のアプローチについて教えてもらった。

PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara、Shinji Osawa THANKS/箱根湖畔GC

安田祐香 やすだ・ゆうか。2000年生まれ。兵庫県出身。坂田塾でゴルフを始め、高校2年で日本女子アマを制し、大手前大学在学中の2020年にプロ入り。昨年プロ初優勝を挙げると、今年4月に2勝目を飾った。NEC所属

解説/大西翔太

おおにし・しょうた。1992年生まれ。千葉県出身。2015年から青木瀬令奈のコーチ&キャディを務める。新たにチームに加わった安田祐香が4月にプロ2勝目を挙げるなど、コーチング能力が高く評価されている

アークが大きくなって
平均6ヤード伸びた

GD 安田プロは飛距離アップに成功したんですね。

大西 スウィングアークが大きくなったので、6〜7ヤード、飛ぶようになりましたね。

GD どうやってスウィングアークを大きくしたのでしょうか?

大西 祐香プロの場合、少し手を使って上げるクセがあったので、体全体を使ってクラブを上げる感覚で、低く長くテークバックするようにアドバイスしました。ハーフウェイバックでアークが大きくなってトップでパワーを溜められると、クラブと腕の重さが生み出す遠心力によって、自然にフォローサイドのアークも大きくなるんです。

GD なるほど!

大西 テークバックで1センチ、フォローで1センチ大きくなったと思います。これで、ヘッドスピードとミート率が上がって、飛距離アップできたわけです。球筋も、球質が軽めのドローから重たいストレート系になりましたね。


安田祐香のショットデータ

去年より飛距離が伸びただけなく、フェアウェイキープ率も向上したため、飛距離とフェアウェイキープ率の順位を合計したトータルドライビングが大きく向上した

テークバックとフォローが大きくなった

「祐香プロはテークバックで約1センチ、スウィングアークが大きくなりました。その結果、ヘッドスピードが1m/sくらい速くなり、インパクトゾーンが長くなったぶん、サイドスピン量も減って、より重い球質のストレートボールになってきました」(大西)

Point
テークバックで左肩をしっかり回す

「左肩を回してテークバックすると、クラブが体の正面から外れず、パワーをちゃんと溜めた深いトップを作ることができます。手先で上げると、スウィングアークが小さくなるだけでなく、オーバースウィング気味になって、ショットがブレやすくなります」(安田)

安田祐香の1Wスウィング

ヘッドの抜き方で
スピンコントロール

GD アマチュアにおすすめのアプローチはありますか? 

安田 ちょっと足を出していく“転がし系”とちょっとスピンを利かせる“スピン系”が簡単ですよ。転がし系を打つときは、ボールを右に置いて、ロフトを立てておきます。気を付けるポイントは、フォローを低く長く出していくこと。体の回転でフェースをターンさせていけば、ランが増えます。

GD スピン系は? 

安田 フェースを返さないように左下に振っていきます。スピンかけようとインパクトを速くしないことが、安定したスピンをかけるコツです。

転がし系
頭を上げずにフォローを低く長く出す

「ボールを右に置くと、SWのロフトが自然に立つので、その形を崩さないように打ちます。インパクトで頭を上げずに低く長くフォローを出すのがコツ。体の回転でフェースも自然にターンさせていきます」(安田)

スピン系
フェースを返さないように左下に振っていく

「スピンをかけるコツは、左下に振っていくことです。フェースを斜めに使うイメージで、少しだけカット軌道でボールを斬っていきます。右手首の角度をキープして、フェースを返さないように振ることが大切です」(安田)

週刊ゴルフダイジェスト2025年9月23日号より