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【読者記者】No.1917「ドライバーで引っかかることが多い。原因は?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みはドライバーが引っかかるというもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiriaoki Arihara TEXT/Daisei Sugawara THANKS/葉山インターサイドゴルフパーク

読者記者No.1917 柳浦美樹夫さん

●76歳 ●自営業 ●ゴルフ歴/60年 ●ベストスコア/81 ●平均スコア/93 ●174㎝ ●ドライバー飛距離/230ヤード

先生/西村至央

1977年生まれ。伊澤利光にゴルフ理論を学び、世界ジュニアにも出場。専修大学ゴルフ部出身。ミライズゴルフアカデミーを主宰し、鎌倉市、横浜市を中心に数多くのゴルファーを指導

柳浦さんのお悩み
「ドライバーが引っかかる


ドライバーで引っかかることが多いです。振りすぎているというわけでもなく毎回、気をつけて振っているのに左に飛んでしまうんです。


インパクト前にかなり上体が起きていて、同時に手元も浮いている(3コマ目)。また、フォローで手元を強く返す動 きが見られる(4コマ目)

柳浦 左に飛ぶのはなぜですか。

西村 柳浦さんの場合は、手元が浮くことでフェースが返りやすくなっているのが原因です。切り返しで上体を起こして「後傾」しているので、つま先上がりの斜面で打っているような感じですね。切り返しで上体の前傾を保って手を低く下ろすと、逆につま先下がりっぽいイメージ(=スライス)になるじゃないですか? そうやって実際にスライスが出せれば左の不安はなくなります。

<問題点>
切り返しで上体が起きて手元が浮いている

切り返した瞬間に上体が起き、全体が「後傾」状態になっている。そのため手元が高くなり、つま先上がりの斜面で打っているようなクラブの動きになる

記者「手元の浮き上がりが抑えられません
プロ「切り返しで前傾を深くするといいんです

インパクトで「手元が浮く」という場合、手元が単独で悪さをしていることは少なく、多くは上体の起き上がり(前傾角の消失)を伴っている。従って、切り返しで左肩を下げるようにして、前傾をむしろ「深める」ように下ろすことで手元の浮きも軽減できる

右かかとを浮かせてボールを打つ。
前傾角がキープできるようになってきた!

切り返し直後に「後傾」してしまうと、前傾角のキープはほぼ不可能。右足かかとを浮かせ、強制的につま先側に体重がかかった状態でスウィングすると、上体および重心の前傾を保ったまま打つ感覚がわかる(写真)

Point
手元を低いところに下ろすイメージ

上体の前傾角がキープできると、必然的に手も低いところに下りやすくなる(写真)。これによりフェースが不必要に返りづらくなる

<取材後記>
いいフェードを目指します
引っかかるのはダメですが、スライスもダメだと思っていたので、あえてスライス系の球にするというのが新鮮でした。それで確かに左への不安はなくなりました。

月刊ゴルフダイジェスト2025年10月号より