【読者記者】No.1916「アプローチでダフることが多い。手首を固定して下ろそうとしているんですが…」
読者記者がゆく
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アプローチでダフることが多い」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/honobo Golf


読者記者No.1916 土屋孝さん
●71歳 ●ゴルフ歴/30年 ●ベストスコア/90 ●平均スコア/95 ●168㎝・61㎏ ●ドライバー飛距離/200ヤード
先生/井上靖
71年生まれ、神奈川県出身。本能的で体にやさしいスウィングを追求。「八王子ニューゴルフ」、「honobo Golf」、「飛鳥ゴルフ練習場」、「相模川ゴルフガーデン」でレッスン中

土屋さんのお悩み
「アプローチでダフることが多い」
15ヤードくらいの短いアプローチでダフってしまうことが多いんです。早くリリースしないように気を付けてはいるんですが……。
インパクトのかなり手前でクラブがフルリリースされている(3コマ目)。また、ダウンスウィングで右肩が下がり、最下点がボールの手前になっている
土屋 15Yくらいのアプローチでよくダフります。コックがほどけるのが早いんだと思って、手首を固定して下ろそうとしているんですが、なかなかうまくいきません。
井上 確かにコックがほどけるのが早いですが、無理に手首の角度を保とうとしなくても、スウィング円の軸(最下点)をボールの先に持っていくというやり方もあります。ヘッドが落下するときに、左手を少しだけ目標方向に引っ張ってやるイメージですね。
土屋 ボールに近いところにヘッドが落ちるようになりました。
井上 土屋さんの場合、ダフる原因がもうひとつあって、それはダウンスウィングで右肩を下げてしまうことです。肩を縦に回しているイメージですね。それを横に回すイメージにすると、さらにダフりにくくなります。
土屋 右肩を前に回す感じですね。確かにダフらなくなりました。

<問題点>
ボールの手前でリリースしてしまう
アプローチのような短いショットは、大きな体重移動を伴わないので、リリースが早くなると即ダフリの危険性がある。コックを保持するのが苦手な人の場合、別の解決策が必要
記者「 リリースしないように手首を固めています 」
プロ「スウィング円の軸を先に持っていくといいんです」

左手でクラブを順手に持ち、ヘッド側を右手で支えて水平にする。そこから右手の支えを外すとヘッドが落下するが、それと同時に左手を目標方向に軽く引っ張ってやると、ヘッドをボールに近い位置に落とすことができる。

単に右手を外すとヘッドは手前に落ちる
クラブを水平に支えたところから、左手は「何もせずに」ヘッド側を落下させると、ボールの手前に落ちる。これがアプローチで「ダフっている」状態
右足を引き、つま先立ちでボールを打つ。
最下点を左にして打つ感覚がわかってきた!

終始、左足を軸にして回転することでスウィング円軸(最下点)をボールの先に持っていくことが容易になる。右足を引き、つま先立ちにするとほぼ左足1本で立つ形になり、この状態で打つと最下点が左にある感覚がつかめる。
Point 1
アドレスは少しハンドアップにする

アプローチではウェッジのソールがぴったり地面に接地するように構えるのがいい。通常のショットに比べると手元が上がり(ハンドアップ)、体重もつま先寄りになる
Point 2
肩は横に回すイメージ
ダウンスウィングで右肩を下げ、ヘッドが早く落ちてしまう。右肩を積極的に前に回す形で、肩を「横」に回すとダフりにくくなる

Point 3
左ももを回転軸にして回す

切り返し後に右足を軸にして回ると、最下点がボールの手前になりやすく、ダフりやすい。左足に体重をかけ、切り返しで左足のももを回転させる意識を持つと、最下点を先にできる
<取材後記>
球が楽に拾えた
リリースを無理に抑えなくていいというのが新鮮でした。スウィング円の軸を左に持っていくというのは、慣れたらあまり難しくなくて、きれいにボールを拾えるようになりました。
月刊ゴルフダイジェスト2025年10月号より


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