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【読者記者】No.1915「ティーショットの方向性が安定しない。シャフトクロスが原因だと思うのですが…」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーで左右にミスが出る」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/オールデイゴルフ馬橋

読者記者No.1915 中須賀雅文さん

●69歳 ●会社経営 ●ゴルフ歴/40年 ●ベストスコア/84 ●平均スコア/90 ●163㎝・68㎏ 

先生/内海大祐

76年生まれ、茨城県出身。その人の体格や筋力などに応じた、理にかなったスウィング構築を目指す指導に定評がある。「オールデイゴルフ馬橋」にてレッスン中

中須賀さんのお悩み
ドライバーで左右にミスが出る


ティーショットの方向性が悪くてスコアメイクに苦しんでいます。 右なら右、左なら左と決まった球筋なら対処しやすいのですが…….。


トップでシャフトがクロスしていて(2コマ目)、引き下ろすのに労力が要るため、インパクト直前でまだフェースがかなり開いている(3コマ目)

中須賀 ドライバーが左右に散ってしまって……。

内海 トップで少しだけ、体重が左足にかかる「リバースピボット」になっているのが気になります。それに加えて、シャフトが飛球線とクロスしているので、そこから切り返すと下からあおる打ち方になりやすいです。

中須賀 シャフトクロスは自分でも気になっているんですが、なかなか直りません。

内海 トップで右手のひらを開いて、その上にグリップをのせてみてください。そうしたら、右手をそのまま下ろして(握り直さずに)、軽く振ってみてください。

中須賀 クラブがスッとプレーンに下ります!

内海 それだけ普段、右手を使いすぎているということです。それと、テークバックではしっかり右に乗るイメージがあると、切り返しでは左に乗りやすくなります。

<問題点>
トップでシャフトがクロスしている

トップでのシャフトクロスは、切り返しでシャフトの向きの修正が必要で、余分な労力と時間がかかる。結果的にいわゆる「あおり打ち」になりやすい

記者「トップのクロスが直りません
プロ「右かかとに体重を乗せるのがコツです

テークバックは横方向の移動ではなく、下半身の回転運動。右足かかとに体重を乗せると腰がスムーズに回転し、手を無理に持ち上げる必要もなくなるため、トップでのシャフトクロスが軽減する

しっかり右に乗って切り返す。
軸を傾けずに手を下ろせるようになった!

トップが左足体重だと、切り返しでは右足に体重がかかって軸が右に倒れるため、ヘッドが下から入りやすい。テークバックでしっかり右足に体重をかけることで、切り返しで左に踏み込みやすくなり、軸が倒れづらくなる

Point 1
トップで手元を右にくるくる回す

トップの位置で手元(ヘッド)を右回りにくるくる回してみる。右手に無駄な力が入っているとうまく回せない。この回す勢いを使えば楽に切り返せる

Point 2
左肩からヘッドまでを一直線にする

切り返しで左に踏み込み、手を「自然落下」させると、クラブが適正なタイミングでリリースされ、結果としてインパクトで腕とシャフトが一直線になる

Drill 1
右手のひらにクラブをのせて振る

トップで右手のひらを開いた状態にして、その上にクラブをのせる。そのまま右手を握らずに振ると、手を「自然落下」させる感覚がわかる

Drill 2
トップで左足を上げステップして打つ

「リバースピボット」の修正に効果のあるドリル。トップで左足が地面から浮くくらい、しっかり右足に乗り、切り返しで今度は左足に乗って振る

<取材後記>
インパクトまでが直線的になった
シャフトクロスは自覚があったんですが、リバースピボットもあったとは……。右手のひらにクラブをのせるイメージはわかりやすくて、ダウンスウィングが直線的に感じました。

月刊ゴルフダイジェスト2025年10月号より