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【読者記者】No.1914「フィニッシュで体が持っていかれてしまう。軸をブラさずに振るには?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「フィニッシュで突っ込んでしまう」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ユニオンゴルフクラブ

読者記者No.1914 菊山隆江さん

●会社員 ●ゴルフ歴/4カ月 ●ベストスコア/70(ハーフ) ●平均スコア/75(ハーフ) ●160㎝ 

先生/橋爪力

75年生まれ、茨城県出身。レッスンでは、技術面の指導は当然として、それ以外に「楽しく」「カッコよく」「スマートに」プレーするコツも教えてくれる。原木中山ゴルフセンター所属

菊山さんのお悩み
「フィニッシュで突っ込んでしまう」


スポーツ経験がほとんどないからなのか軸を安定させることがなかなかできなくてとくにフィニッシュで左によろけてしまいます。そうするとトップになることが多いです。


肩の横回転イメージが強いスウィング。インパクト手前の段階から右肩が目標方向に向かって動き始めていて、これがフィニッシュをふらつかせる要因となっている

菊山 フィニッシュで体ごと持っていかれてしまって……。

橋爪 クラブ自体を放り投げるとしたら、自然に体が残るというのをイメージできますか?

菊山 何となくわかります。

橋爪 そのとき、右肩と右足かかとが近づく形になるはずですが、そうすると切り返したときの軸の位置でフィニッシュまで振れます。菊山さんは右肩を目標方向に出す感じで、肩を横回転させているので上体が突っ込みやすいんです

<問題点>
右肩を回しすぎて手元が流れる

ダウンスウィング後半なか手元を追い越せず、で右肩を回す意識が強いため、ヘッドがなか体全体が目標方向にずれてしまっている

記者「ダウンスウィングで頑張って肩を回しています」
プロ「回す方向を少し変えてみましょう」

肩を横回転させるイメージだと、それにつられて上体(軸)が左右に動きやすい。前傾している上体に対して直角に肩を回すとすれば、短いクラブほど肩は縦回転になる。肩を回す方向を意識することで、軸ぶれも抑制できるということ

テークバック 
左肩を下げながら体を回す

テークバックでは左肩を下げるイメージで肩を回すと前傾角が保たれ、なおかつ軸を固定してその場で上体を回転できる

フォロー
右肩と右足かかとを近づけるイメージ

フォローはクラブの遠心力につられて上体が左にずれやすい。右肩と右足かかとを近づけるイメージだと、軸ずれを防ぎながら回れる

ボールかごを放り投げるイメージで振る。
軸を保って回る感覚がわかってきた
!

クラブを目標方向に放り投げると、カウンター動作で体は逆に突っ込まなくなる。練習場で実際にクラブを投げるわけにはいかないので、ボールかごを両手で持ち、放り投げるようなイメージで振ると、体を残す感覚がつかめる

Point 1
切り返しからは軸を固定して回る

切り返し時の頭の位置を、少なくともインパクトまで変えずに打つ(写真)。ここまで我慢すると、その後大きくふらつくことはない

Point 2
右足かかとを最後まで粘らせる

右足かかとが早く上がってしまうと、上体は左にずれやすい。フォローまで右足かかとを上げないように我慢すると、軸をずらさずに振れる

Drill
両腕を思い切り振ってみる

両手で持った重いものを、目標方向に思い切り投げるのを想像して腕を振る。腕を強く振るほど、体は右に残るということがわかる

<取材後記>
ボールにしっかり当たるようになった
クラブ(あるいはボールかご)を放り投げるというイメージは、すごくわかりやすかったです。体が左に突っ込まなくなると、しっかりヘッドがボールに届くようになりました。

月刊ゴルフダイジェスト2025年9月号より