【ゴルフジム】「アイアンでダフリのミスが多い」
ゴルフジム
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アイアンがダフりやすい」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ユニオンゴルフクラブ


教える人/橋爪力
はしづめ・ちから。71年生まれ、千葉県出身。02年、プロ入会。ショートゲームが得意で、アプローチの指導の上手さには定評がある。千葉県の「ユニオンゴルフクラブ」を中心にレッスンを行う
<今週のお悩み>
「アイアンがダフりやすく
開いて当たることも多いです」
●城野琢也さん(44歳/身長173cm/ゴルフ歴10カ月/ベストスコア123/平均スコア130)
フォローでフェースを閉じ切れないまま、左わきを開けてヘッドを上方向に跳ね上げるような動きが見られる(4コマ目)。この動きから逆算すると、リリースが起こるタイミングが早く、ボールをすくい打つようなスウィングになっている可能性が高い
城野 アイアンのダフリが多いですね。ダフらないで当たったときは、だいたい右に飛んじゃいます。
橋爪 リリース動作が起きるのが少し早いですね。具体的には、右ひじを伸ばすタイミングが早いです。ダウンスウィングの途中まで右ひじを曲げたまま、体にくっつけて下ろすイメージで振ってみてください。
城野 インパクトにかなり近いところまで体だけで持っていく感じですね。
橋爪 リリースを適正なタイミングまで遅らせられると、重心を左に移動してダウンブローに(最下点の手前で)打つとか、ハンドファーストインパクトといった、アイアンに必要な動作がほぼ自動的に起こります。リリースを遅らせる感覚をつかむには、ティーアップしたボールを打つドリルが効果的です。少し高め(3~4センチくらい)にティーアップして、できるだけボールが上がらないように、ライナー弾道を意識して打つといいんです。

ボールを上からとらえられていません
ダウンスウィングで右ひじを伸ばすタイミングが早すぎると、リリースも早くなり、ヘッドが「落ちて」ダフりやすくなる。また、腕を伸ばす動作と体の回転が連動しないため、インパクトでフェースをスクエアに戻すのが難しくなる
ダウンスウィングの中盤までは、右ひじを体につけたままのイメージで下ろす。クラブが概ね水平になる地点までこのイメージで下ろせると、そこからは重力とヘッドの遠心力により、適正なタイミングでリリースが起こる

城野 あ、ボールが上がっちゃいますね。
橋爪 できるだけ長く右ひじを曲げた状態をキープして、ロフトが立った状態でボールだけを拾うようにしてみてください。ボールを真上から見るというのもコツのひとつです。
城野 今まではボールの右側を見ていたような気がします。上から見て打つと、確かにボールだけを打ちやすくなりますね。
橋爪 それ以外に、肩から肩の連続素振りも、リリースを覚えるのに有効です。
これで解決!
「右ひじを体にくっつけて
下ろす意識で振ろう」

7番アイアンくらいで、3~4センチにティーアップしたボールを打つ。ゴムティーを打ってしまうとボールは高く上がる。しっかり左に踏み込み、リリースを遅らせて打つことでライナー性の弾道が打てる
Point 1
ボールに当たってから低くヘッドを出す

インパクトを過ぎてもヘッドがマットをこすり続けるようなイメージで振ると(写真)、最下点が自然にボールの先に移動するので、ダウンブローにボールをとらえやすくなる
Point 2
フォローではグリップエンドを下に向ける
フォローでヘッドが上昇軌道に転じたら、なるべく速やかにグリップエンドを地面に向けるように動かすと、ヘッドがスムーズに返ってボールがつかまりやすくなる

Drill 1
飛球線後方にボールを置いて打つ

ボールの後方30~40 センチのところに、もうひとつボールを置いて、そのボールに当たらないように意識して打つ。リリースが早くなると、後ろのボールに当たってしまう
Drill 2
肩から肩の振り幅で連続素振り
スリークオーターの大きさで連続素振りをすると、自然なリリース動作を体感しやすい。フォローからできるだけスムーズな動作で引き戻し、トップ(肩の高さ)に上がり切る前に切り返すのがコツ

週刊ゴルフダイジェスト2025年7月22日号より
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