【教えて! なっち先生】Vol.15 球がつかまらない人にオススメ!「ストロンググリップ」の作り方

ゴルファーとゴルフクラブとの唯一の接点となるグリップ。その握り方が正しくできているかどうかは、スウィングの正否にも影響を与え得る重要ポイントだ。プロゴルファー・大谷奈千代に、ストロンググリップの握り方を教えてもらおう!

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- 効率よくエネルギーを伝えて飛距離を伸ばすためには、スウィング中の下半身の動きが大切。プロゴルファー・大谷奈千代に「飛ばしに必要な下半身の使い方」について詳しく教えてもらおう! >>前回のお話はこちら Lesson 14沈み込んで、伸ばす!飛ばしに必要な下半身の使い方 プロトーナメントの世界では、……
Lesson 14
球がつかまる!
ストロンググリップの作り方
前のゴルフから少しブランクが空いて、次のゴルフやコンペに向けて練習場に行ってみると、思うようにボールがつかまらないことがありますね。
そんなとき、まず最初に見直してほしいのはグリップです。
ゴルフは道具を使うスポーツですから、ゴルファーにとってグリップの握り方は必須課題! 今回はそんなグリップについてレッスンしていきましょう!
グリップはクラブと体の唯一の接点ですから、正しくグリップできていなければ、どんなにいいスウィングができたとしても、その動きをヘッドに伝えることができなくなってしまいます。つまり、正しくグリップできていなければ、いいスウィングは決してできないのです!
そんな重要なグリップなのですが、ゴルフクラブの握り方は非常に独特なので、とても握りにくく感じてしまうのもゴルフの難しいところ。握りにくくても、正しい握り方を訓練することが大切です。身に付くまでしっかり練習しましょう!
さて、グリップの種類には大きく分けて①ストロンググリップ②スクエアグリップ③ウィークグリップの3つがあります。上のイラストのように、この3つは左手の向きに違いがあり、向きが少しずつ違うことでインパクトの瞬間、力が入ったときにフェースがどこを向くかに影響していきます。
そして、過剰に手を使い過ぎることなく、クラブフェースをスクエアにキープしたままスウィングすることがゴルフスウィングの神髄です!
今回はボールがつかまりやすいストロンググリップの握り方をマスターできるグリップドリルをご紹介します!
ハーフウェイバックで左手の握りを確認
ストロンググリップは、ダウンスウィングの早い段階でフェースが左を向いてくるので、ボールが右に飛んでいってつかまらない方に効果的なグリップと言えます。そんなストロンググリップの作り方をイラストでまとめてみました!
始めにアドレスの姿勢を作ってから下のイラストのように、クラブが腰の高さでターゲットラインに対して平行かつ水平になるようにセットしましょう。このとき、フェースのリーディングエッジは背中と平行であることが重要ポイントです。

これでフェース面をスクエアに保てていることになります。この状態ができたら、左手親指はグリップの真上に沿って握ります。右手は、少し離してシャフト部分を持ち、フェースの向きがズレないように握りましょう。
左手のグリップができたら、右手を左手に合わせてクラブを体の正面に向けます。ここでグリップは完成です! 両腕が強く突っ張ってしまう方は、グリップを強く握り過ぎることなく、両手のひらで押さえているようなイメージのグリップを体験することができます。

最後に、クラブヘッドを地面に落としてターゲット方向にフェースの向きを直角にセット。これでアドレスの完成です! ぜひ参考にしてみてください!


大谷奈千代
1984年、神戸市出身。JLPGAトーナメントプロ&ティーチングA級。関西を中心にレッスン活動を行う
週刊ゴルフダイジェスト2025年7月8日号より