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【ゴルフジム】「コースだとフィニッシュまで振りきれず、急な引っかけがダフリが出てしまいます」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「フィニッシュが思ったように取れない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/アワーズゴルフスクール

教える人/鈴木慶樹

すずきよしき。75年生まれ。29歳からレッスン活動を開始し、延べ7000人以上に2万回以上のレッスンを実施。21年、「アワーズゴルフスクール」設立。「うまく打てる喜びを理解してもらいたい」という理念でレッスン中

<今週のお悩み>
「フィニッシュが
思ったように取れません」

●古田喜昭さん(52歳/身長172cm/ゴルフ歴29年/ベストスコア83/平均スコア95)
ダウンスウィングで腰が目標方向と反対側にずれ(残り)、最下点が本来の位置よりも右にあるスウィングになっている。また、リリースのタイミングが遅いため、インパクトを過ぎても手元を大きく動かさないとクラブを振り抜けなくなっている

古田 コースだとフィニッシュまで振り切れないことが多いです。急な引っかけやダフリが出たり……。

鈴木 ダウンスウィングで体が「ひとかたまり」で動いていて、クラブがちゃんとリリースされていないんですね。形としては腰が右にずれたスウィングになっているんですが、スウィングの「外観」を修正するというより、出力のバランスを整えるイメージのほうがいいと思います。

古田 「出力のバランス」というのは?

鈴木 現状、ダウンスウィング側で最大出力になっているのを、フォロー側に持っていくということですね。簡単なやり方だと、フォロー側で音を鳴らすように意識しながら「連続素振り」をするというのがあります。

古田 今までのスウィングのイメージだと、音が鳴るのがインパクト手前ですね。フォロー側で音が鳴ったときには、すごくヘッドが走った感覚があります。

体と腕がひとかたまりで動きすぎています

腰が右に残ったフォロー
切り返しで上体と腕が一体となって先に動いてしまい、左足への踏み込みが遅れている。そのため、ダウンスウィングの中盤でも腰がトップの位置にとどまり(写真左)、重心が右に残りすぎて適正なリリースが起こりづらくなっている

鈴木 クラブをきちんとリリースしようとすると、自然に体重移動も起こるので腰が右に残らなくなります。たとえば、クラブでボールを打つのではなくて、クラブ自体を目標方向に放り投げるとしたらどうですか?

古田 重心を左に移動させながら投げますね。右に残ったままだと、クラブがどこに飛んでいくかわからなくて怖いです。

鈴木 フォロー側の出力を上げることと、重心が右に残らないようにすることは、どちらも同じくらい大事だということですね。

これで解決!
「クラブを放り投げるイメージで
 左にしっかり体重を乗せていこう」

クラブを投げる意識でリリース
適正なリリースの感覚を知るには、クラブ自体を目標方向に放り投げてみるといい(※写真ではウレタン製の棒を使用。実際にやる場合は安全な環境下で行うこと)。重心が右に残ると、クラブは上、または背後に飛ぶ

Drill 1
連続素振り中にフォロー側で音を鳴らす

連続で素振りを繰り返しながら、ビュンという音がどこで鳴るかをチェックする。フォロー側で鳴れば、正しくリリースできているということ。インパクト手前で鳴る場合は最大出力がダウンスウィング側になっている

Drill 2
リリースを意識した素振り

グリップはなるべくゆるく握り、クラブのリリースを強く意識しながらフィニッシュまで振る。うまくリリースできると、手元(クラブ)が低く収まる。重心が右に残らないように注意する 

週刊ゴルフダイジェスト2025年5月13・20日合併号より

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