【ユーティリティ】飯島茜が教えるバーディが狙えるUT② ラフやバンカーはカット軌道が打ちやすい
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「ライが悪い状況でも、UTなら優しく打てるんです。ですが、少しでもライが悪くなると、飛ばしたい、うまく当てたいと思うので力みやすくなります。アドレスでひと工夫を加えるだけで、脱力して構えることができますよ」と飯島茜プロ。詳しく教えてもらった。(後編)
ラフやバンカーこそUTを使おう
飯島 ウッドより振りやすく、アイアンよりも球が上がるUTは、フェアウェイバンカーやラフでも武器になりますよ。
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ラフやフェアウェイバンカーでも武器になる
── 難しいライからUTを使う際、気を付けるポイントは?
飯島 一番のミスはダフって球が飛ばないこと。ですからダフらないように振る体勢で構えることが大切です。
── でも、打ち方を変える必要はないと言っていましたよね?
飯島 ラフやバンカーなど、特殊な状況のときは少し変える必要があります。そのポイントがカット軌道で振ることなんです。カット軌道に振ると、ヘッドが上から入りやすくなるため、ダフりが消えます。
飯島 カットに振るために、スタンスと肩のラインをやや開いて構えて、カット軌道になりやすいアドレスをつくります。
── なるほど。でも、カット軌道っていわれると、ダウンで手元が前に出てしまいそうです。
飯島 それは手打ちになるし、突っ込む原因にもなるから絶対ダメです! 手が動いちゃうなら、右わきでボールをつぶすイメージで腕を下ろしてください。
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難しいライでUTを使う際は、ダフリを防ぐためカット軌道がベター。ダウンスウィングでは、右わきのボールをつぶす感覚で腕を下ろす。するとクラブが立って下り、上からクラブを入れられる
── なるほど。手打ちしなくなります。
【ポイント1】カット軌道で振る
バンカーやラフでは打ち込めるヘッド軌道をつくることが大切。スタンスと肩を開いて構え、スタンスなりにスウィングしよう。アドレスにひと工夫加えておけば、いつもどおりに振るだけでカット軌道になる。
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バンカーやラフで多いミスはダフって球が飛ばないこと。ヘッドが下から入るとダフリやすい。上から打ち込むことが大切
【ポイント2】振り幅は8割
フェアウェイバンカーやラフでは打点のズレが命取りに。コンパクトにスウィングすることで、打点が狂いにくくなる。フルショットの8割程度の振り幅を心掛けよう。
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【ポイント3】ダウンで右ひじが下を向く
わきをしめて、右ひじの向きを下に向けたまま腕を下ろすとクラブが立っておりてくる。カット軌道を意識すると、右ひじが後ろを向き、上体が突っ込みやすくなるので注意。
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【ドリル】上体がねじれる感覚を覚える
飯島 最後に、私がやっているドリルを紹介します。クラブを真横にして両手で持ち、真後ろにいる人に渡す感覚で体を回してください。そのとき、クラブを平行にしたまま動かすことがポイントです。このドリルで捻転と体重移動の感覚がつかめますよ。
【クラブ水平持ち素振り】
クラブを横にして両手で持ち、後方にいる人に手渡すように体を回す。右股関節に体重が乗る感覚、体が捻転する感覚がつかめる。手を使うとクラブが傾くので要注意。
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ダウンスウィングからフォローにかけても肩と腰をしっかり回すことが大切だ。「後方クラブ渡し練習」はバックスウィング側の右回転だけでなく、左回転も行おう
【肩は水平回転をキープ】
体を回す際は、肩が上下に動かないように水平をキープする。前傾した上体に対して、肩を垂直に動かすイメージを持つ。
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PHOTO/Yasuo Masuda 、TEXT/Yusuke Ozawa
週刊GD2019年5月7・13日号より
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