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【読者記者】No.1900「アドレスが猫背になってしまう。スライスもそれが原因でしょうか?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「猫背のスウィングが直らない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/学芸大ゴルフスタジオ

読者記者No.1900 島津久典さん

●55歳 ●会社経営 ●ゴルフ歴/20年 ●ベストスコア/109 ●平均スコア/120 ●173㎝・92㎏ ●ドライバー飛距離/210ヤード

先生/西澤優子

大分県出身。森守洋プロが主宰する「森ゼミ」に入会し、インストラクターの道へ。東京・目黒区の「学芸大ゴルフスタジオ」コーチ。ゴルフを長く楽しむため、効率がよく、体の負担が少ないスウィングを指導する

島津さんのお悩み
「猫背のスウィングが直らない」


アドレスが猫背になっているからか背中が丸まったスウィングなのが気になります。インパクトで背中が丸いまま伸び上がっているところも直したいです。


トップで手と顔の距離が近く、背中の上部が丸くなっている(2コマ目)。ダウンスウィングで腕の長さを使いづらいので、ひじが曲がったインパクトになっている(4コマ目)

島津 アドレスが猫背なのが気になっています。スライスするのもそれが原因じゃないかと……。

西澤 アドレスというのは、普段の姿勢も反映されるので、普段から少し猫背気味なのであれば、それが自然な形ということも言えます。でも、スウィングがスタートしたら背中は張るほうがいいので、たとえば持っているクラブを後ろ(飛球線後方)に投げるような感じで大きくテークバックするのがいいです。

島津 実際に投げようとすると、スウィングをスタートしてすぐに背すじが伸びますね。この感じは今までなかったです。

西澤 当てたい気持ちが強いと、どうしてもボールに近づきたくなりますから、それで背中が丸くなるという面もあります。テークバックでクラブを遠くに上げると、ボールとの距離ができて、プレーン通りに振りやすくなるんです。

<問題点>
手を高く上げようとしすぎている

トップで手を高くしようとすると、始動直後に真上方向に手が動いてしまう。手と顔(体)との距離が近くなり、腕が「短く」なりやすい

Point
テークバックでクラブを体から遠ざける 

ヘッドを飛球線に沿って真っすぐ後方に引くと、手が遠くに上がり、背中とクラブで引っ張り合う感じがする。テークバック初期にこの感覚があると、背中が丸くなりにくい

記者「背中を丸くしないで上げたいんです」
プロ「クラブを投げる感じで上げてみてください

手元を体に引き付けながら上げると、結果的に背中が丸くなりやすい。テークバックでクラブを放り投げるイメージで、手とクラブを体から遠ざけながら上げていくと、遠心力で両腕が引っ張られて(両ひじが伸びて)、背中に張りを感じやすくなる

Drill
連続素振りで軌道を確認する 

背中を丸め、ひじを曲げてインパクトするのはカット軌道の人の特徴。イン‐アウト軌道で連続素振りすると、自然に腕が伸びる

Point
地面に目印を作りイン‐アウトに振る

シャフトなどを地面に斜めに置いて、イン‐アウトの軌道を意識しやすくして振ると、自然に体の使い方も変わってくる

<取材後記>
クラブの軌道を意識できた
クラブ(棒)を放り投げるドリルでは、スウィングの円弧がものすごく大きくなる感じがしました。円弧が大きいほうが、プレーンを意識して振りやすくなりますね。

月刊ゴルフダイジェスト2025年5月号より